コラム

【日本語学校とは】日本語教師になりたい人必見!概要と就職するために必要な条件

2023.05.16

日本語教師の授業イメージ

「日本語学校ってどんな学校?」
「日本語学校で働くために必要な資格は?」
「日本語学校で働くメリットは?」

日本語教師として働くとき、選択肢の一つにあげられるのが、日本語学校です。
日本語教師になりたい人にとって、日本語学校で働くメリットや、日本語学校で働くためにはどんな資格が必要なのか、気になりますよね。

本記事では、日本語学校とはどんな学校か、日本語学校で働くために必要な資格・経歴、そして、日本語学校で働くメリットなどについて紹介します。

日本語教師の就職先

日本語教師の就職先には、日本語学校、大学、高校、小中学校、インターナショナルスクールといった教育機関や、企業内外国人労働者への日本語レッスン、技術研修生の研修所、自治体の日本語教室などがあります。

海外で日本語教師として就職する方法もありますが、海外で働く場合は一定の経歴が求められることがあります。また、地域によってはある程度の語学力が必要とされる可能性があります。
そのため、まずは2~3年国内で経験を積んでから、海外へ行くというパターンが一般的なようです。

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日本語学校とは

日本語学校とは、日本語を母語としない人(主に外国人)を対象に日本語教育を実施する機関です。
これまで日本語学校は、外国人が日本の大学や大学院進学を目指すための機関として需要が多かったのですが、最近では外国人労働者が増えていることもあり、留学生に限らず、日本語学校で日本語を学ぼうとする外国人労働者も増えています。

日本語教育のニーズが多様化した現在では、ビジネス日本語を学べるコースや、働きながら通学ができる夜間・週末コースなどを設置する学校も増えています。

<関連記事>日本語の文法を外国人労働者に効果的に教える方法

留学生日本語別科との違い

「留学生別科」とは、大学における教育の一環として学校教育法に位置づけられた正規の教育課程で、大学・大学院または短期大学に留学生、研究生、研究員として入学する人のために、準備教育として、日本語及び日本事情・日本文化その他必要な科目を教育することを目的とした教育機関です。(参考元:日本私立大学教育連合会

一部の別科では、日本事情・文化を英語で教えています。

日本語教師が日本語学校で働く際の条件

日本語教師が日本国内の法務省が告示する日本語学校で働くためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • ・日本語教師養成講座420時間カリキュラムを受講し修了する
  • ・日本語教育能力検定試験に合格する
  • ・大学または大学院において「日本語教育に関する教育課程」を主専攻(45単位)または副専攻(26単位)し、卒業する

特に日本語教育能力検定試験の合格は、就職活動をする際、自分の能力を証明する要素として効果的に働く場合もあるので、日本語教師を目指す際には取得しておきたい資格であるといえます。

日本語学校で日本語教師として勤めるメリット

最近では個人で行う日本語教師の仕事も人気ですが、自分で集客しなくてはならないため、集客能力によっては収入が不安定になるリスクがあります。

一方で、日本語学校に常勤講師として勤める場合であれば、一定の勤務条件で働けば平均月給約20万円以上の安定した給与を受け取れます。日本語学校で日本語教師として働くとき、大きなメリットの一つは「安定した収入を得られること」です。
また、日本語学校で常勤講師として勤務する場合には手厚い福利厚生が受けられる場合もあり、安定した収入を得ながら、働きやすい職場を手に入れられます。

今から日本語教師を目指す方法

国内の日本語学校で日本語教師として働く場合は「日本語教育能力検定試験の合格」、「日本語教師養成講座420時間カリキュラムを受講し修了する」といった条件を満たす必要があります。

ここからは、日本語教師として働くときに必要な資格取得・研修修了の内容について解説します。

  • 日本語教育能力検定試験に合格する
  • 日本語教師養成講座420時間カリキュラムを受講し修了する

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

日本語教育能力検定試験に合格する

日本国内の法務省告示の日本語学校で働く場合には、日本語教育能力検定試験の合格が条件の一つです。
日本語教育能力検定試験は、公益財団法人日本国際教育支援協会によって年に1度実施される試験で、日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的として行われています。

出題範囲は、日本語教育における基礎知識のほか、多文化共生や異文化コミュニケーションに関する知識、日本語教育現場における問題解決能力を問う内容が出題されます。

例年、合格率は20%~30%前後を推移しており、難易度の高い試験であるといえます。
日本語教育能力検定試験の詳細に関しては、こちらの関連記事もご覧ください。
<関連記事>【2023年度版】日本語教育能力検定試験の合格点・合格率の傾向を徹底解説
<関連記事>日本語教育能力試験とはどんな試験?合格ラインや勉強方法を徹底解説

文化庁届出受理日本語教師養成講座420時間カリキュラムを受講し修了する

文化庁届出受理日本語教師養成講座420時間カリキュラムを受講し修了すれば、日本国内で法務省告示の日本語学校で働くことができます。
現在では420時間コースを設けているスクールも多く、インターネット上で一部の授業が受講できる通信コースもあるため、日中働きながら420時間コース修了を目指すことも可能でしょう。

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<関連記事>日本語教師になるにはどうすればいい?必要な条件や方法を解説

日本語学校は日本語教師デビューにおすすめ

グローバル化の進行と外国人労働者受け入れが積極化している現代の日本社会では、日本語教師の需要がますます高まっています。
日本語教師として働く場合、一般的な方法として日本語学校に勤める方法があります。

近年では個人でプライベートレッスンを行うかたちでの働き方も人気を集めていますが、安定した給与や働きやすい環境を手に入れたいのであれば、まずは日本語学校で働き始めるのがよいでしょう。

日本国内の法務省告示の日本語学校で働くためには、本記事で紹介した基準を満たす必要があります。
日本語学校で働くことを目指すためには、日本語教育能力検定試験合格に向けて勉強をしたり、420時間コースを受講したりするなど、まずは日本語教育に関する基礎知識を身につけることを意識し、日本語教師になるための準備を整えていきましょう。

2023年5月現在、日本語教師の国家資格化「登録日本語教員」制度の話が進められております。
法案が成立されると2024年4月1日から「登録日本語教員」制度が開始することになりますので、国家資格化されてからの日本語教師のなり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
<関連記事>日本語教師が国家資格になる?概要と変更点を解説ー2023年4月更新版ー
<関連記事>登録日本語教員とは 国家資格化に伴いどう変わる?

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