日本語教師養成コラム

海外に行ける仕事17選&業界8選!求められるスキルや経験とは?

公開日:2024.07.26 更新日:2024.09.10

監修者の写真

監修者情報

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

「将来は海外で働くため、海外に行く機会がある仕事や業種を知りたい」

「海外で働くメリットは?」

「海外で仕事に就くにあたり必要スキルや経験はあるの?」

海外で働くといえば、英語を中心とした外国語に関する仕事や業種に就くことをイメージする方が多いでしょう。

ですが、なかには日本語の知識を活かして海外で活躍できる仕事や就職先もあります。

本記事では海外で働きたい方のため、主な選択肢や各業種の特徴を解説します。

この記事を読むことで代表的な仕事や求められるスキル・経験などがわかるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

ルネサンス日本語学院 修正バナー.jpg

海外に行ける仕事とは?

海外に行ける就職先は選択肢が豊富です。

例えば、海外に支店を持つグローバル企業や外資系企業、海外の現地企業、国際機関、ノマドワーカーなどがあげられます。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

海外に支店があるグローバル企業

海外に支店を持つ日系企業で働く場合、駐在員として海外勤務のチャンスがあります。

ただ、一般的には国内勤務で経験を積んだうえで海外に赴任する形となるでしょう。

海外の中には日本よりも給与水準が低い国がありますが、海外赴任の場合は日本の基準に沿って給与や福利厚生が決定されるのが魅力です。

海外赴任といえば以前は大手メーカーに多い特徴がありましたが、近年は中小のグローバル企業でも海外赴任が増えています。

外資系企業

外資系企業とは、日本に進出する海外の企業のうち、100%子会社や日本法人のことを言います。

海外に本社を持つ外資系企業に就職すれば、その本社や、海外の支社に転勤することも可能です。

注意点として、全ての外資系企業で海外への転勤があるとは限りません。海外に本社や支社があったとしても日本人は国内のみでの営業活動になるケースがあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

そもそも、日本で働いてもらうための社員として採用される可能性もあります。

海外の現地企業

留学やワーキングホリデーといった制度を活用し、海外の現地企業で働く方法もあります。

留学の場合は海外留学をしながらアルバイトとして働くことになるでしょう。なかにはそのまま採用され、社員として現地で働いている方もいます。

ただ、国によっては留学生のアルバイトを禁止している場合もあるため、注意しましょう。

また、ワーキングホリデーは、2国間の協定をもとに自国・地域の文化や生活を理解するための機会を提供するためのものです。年齢は18歳から30歳までと限られていますが、認められれば現地に滞在ができるだけではなく、滞在費を得るための就業も認められます。

国連やNGOなどの国際機関

国連やNGOといった国際機関も海外で活躍しやすい就職先といえます。

ただ、国際機関で働くためには高い学力と語学力が必要です。誰でも選択できるものではありません。

応募にあたり関連する分野への勤務経験も求められるので、まずはその他の方法で経験を積み、条件を満たしたうえで国際機関での就職を目指すことになるでしょう。

ノマドワーカー

ノマドワーカーとは、パソコンとネット環境があれば場所を問わず働ける仕事に就いている人のことです。

例えば、デザイナーやプログラマー、イラストレーター、エンジニアといった職業が挙げられます。すでに日本でノマドワーカーとして安定した収入を得ているのであれば、海外で暮らしながら継続して現在の仕事をすることが可能です。

海外に行ける仕事17選

海外に行ける仕事は、実にさまざまな種類があります。どの仕事に就くのかによって求められる経験や語学力が異なるので、自分でも選択できるものを検討してみるとよいでしょう。

ここでは、海外に行ける仕事を17種紹介します。

①日本語教師

海外でも日本は人気が高く、日本語について深く学びたいと考えている方は多くいます。そういった方を対象に日本語を教える日本語教師は需要が高いです。

あまり現地の言葉に精通していない方でも仕事の機会があるでしょう。もちろん、現地で生活をするためや、学習者がわからないことを理解して説明する力が求められるため、現地の言葉を理解しているとよいでしょう。

なお、海外で日本語教師をするにあたり、必ずしも資格が必要になるわけではなく、小さなセンターや外国人技能実習生の送り出し機関の場合は無資格でも働けるケースが多いです。

特別な経験がなくても日本人であれば歓迎としているところもあります。

<関連記事>日本語教師とはどんな仕事? 需要や向いている人の特徴を解説

②パイロット・キャビンアテンダント

パイロットやキャビンアテンダントは世界中を旅する仕事です。

空の仕事に憧れている方もこれらの仕事に就くことを目指してみてはいかがでしょうか。

まず、パイロットになるためには、航空会社に就職してから自社養成でライセンス取得する、または航空大学校でライセンスを取得してから航空会社に就職するなど、いくつかの方法があります。

キャビンアテンダントに関しては必須の資格はないのですが、多くの航空会社ではTOEIC600点程度の英語力を有することを応募資格として定めているので、英語力は必須といえるでしょう。

就職を検討しているのであれば、計画的に勉強を進めていかなければなりません。

③ツアーコンダクター

旅行関連の仕事に就きたいと考えているのであれば、海外に足を運ぶ機会が多いツアーコンダクターがおすすめです。

添乗員とも呼ばれるものであり、旅行客を目的地まで引率するほか、現地の案内を行い、解散場所への案内などが主な仕事となります。

人気の観光地がツアー先と設定されていることが多いので、観光地を訪れる機会も増えるでしょう。

ただ、あくまで旅行客をサポートするための仕事であるため、自由な時間がほとんどないケースもあります。

また、慣れない海外で何らかのトラブルやハプニングに見舞われてしまう方も多いので、トラブルを予防するための注意や、何か起こった際の迅速な判断なども必要です。

④バイヤー

目的の商品を探して商品の買い付けを行うバイヤーの仕事では、海外を訪れることもあります。

バイヤーとして働くにあたり、取得しなければならない資格は特にありません。ですが、買い付けてきた商品が売り物にならなかったとなると大変なので、商品の目利きに関する専門的な知識と経験が必要です。

また、バイヤーは海外で買い付けをしたらそれで終わりではなく、販売まで幅広く携わることになるケースもあります。思いのほか海外に行ける機会が少ないことも考えられるので、就職先を検討する際はどの程度海外に行けるチャンスがあるかなども重視すると良いでしょう。

⑤販売戦略・マーケティング職

特に商社の海外事業部などに多い仕事として挙げられるのが、販売戦略やマーケティングに関する業務です。どういった商品が今年トレンドになりそうか、どういった形で販売すれば良いのかなどを考え、決定していくことになります。

特に海外マーケットの情報を重視する販売戦略・マーケティングの仕事に就く場合、情報分析のために海外に足を運ぶことも少なくありません。

ただ、販売領域が国内に限定されている企業で働く場合は必ずしも海外に行く機会があるとは言えないので、注意しておきましょう。

⑥通訳・翻訳

企業に就職するほか、フリーランスとしても活躍しやすいのが、通訳や翻訳の仕事です。

例えば、個人または団体で海外を訪れる際、現地の言葉に自信がないからと通訳をつける方も増えてきました。そのため、語学力が必要です。

翻訳に関しても外国語スキルと日本語スキルの両方を活かしながら行える仕事です。ただし、通訳・翻訳のどちらを選択するにしても、単純に言葉を理解しているだけではなく、海外特有の表現や文化、各国のマナーなどに関する知識も求められます。

特別な資格は特に求められませんが、TOEICのほか、日本語能力を示す資格などがあると仕事を獲得しやすくなります。

⑦留学エージェント

留学エージェントとは、留学を希望している人に対し、必要な情報を提供したり、各種手続きを代行したりする仕事です。また、滞在先でのサポートや各種キャリア相談なども受けることが多いので、総合的な対応ができる方に向いているでしょう。

場合によっては現地の方が通訳としてサポートしてくれることもありますが、留学希望者と直接やりとりができるような語学力のある人だと活躍しやすくなります。

留学に対して不安や疑問を持っている方をサポートする仕事なので、やりがいを感じやすいです。語学力としては、ビジネスレベルの英語力が求められます。

⑧国際公務員・国家公務員

例えば、官公庁や国際連合などでは国際公務員・国家公務員を募集しており、これらの仕事に就く場合は海外との結びつきが強いです。

国家公務員の中でも海外の方とやりとりをすることが多い仕事といえば、外交官が挙げられます。外交官は、現地で政治・治安に関連した情報の収集や、日本との外交に必要なさまざまな業務を担当する職業です。

国家試験の合格または外務省専門職員採用試験に合格しなければならないため難易度は非常に高いといえます。

国際公務員・国家公務員として働くためには日本語はもちろん、英語においても高いレベルが求められます。

⑨レストランのシェフ

海外では日本食の人気が高く、海外の日本食レストランで働くシェフも需要があります。

レストランを訪れるのは、現地の人だけではありません。日本人観光客も慣れ親しんだ味を求めて日本食レストランに足を運んでいます。

日本食レストランでは日本語ができるシェフやスタッフが求められることから、飲食業界で働きたい方に向いているでしょう。特にオーナーが日本人である場合はわからないことがあった際に日本語で質問できるのも魅力です。

ただ、現地の方と一緒に働くことが多いので、ある程度の語学力は求められます。

海外で働くには料理のスキルが不足していると感じるのであれば、まずは日本で腕を磨くと良いでしょう。

⑩海外営業職

顧客が海外にいる企業で営業職として働く場合は、海外を訪れる機会が多々あります。

海外で過ごす時間の大半は仕事をすることになるので、世界各地を自由に見て回れるような仕事ではありません。ですが、現地の方と交流しながら営業活動をすることに対してやりがいを感じる方も多いでしょう。

求められる英語力は非常に高いといえます。商談を有利に進めるためには、日本国内や販売する商品の情報だけではなく、最新の海外情勢など、さまざまな情報を収集しなければなりません。

ただ、基本的に国内営業と仕事内容はそれほど変わらないので、国内で営業職の経験がある方は検討しやすいでしょう。

⑪貿易事務

貿易関連の仕事は海外との取引を中心としていることもあり、海外に行ける機会もあります。

例えば、貿易事務の仕事です。将来的に通関士として働くため、まずは経験を積む目的で貿易事務から始める方もいます。

貿易ジムの主な仕事は、輸出入をするにあたり必要となる情報やデータの整理、各種書類の作成、細やかな段取りなどです。

就職先として選択肢に挙がるのは、貿易に直接関わる通関の会社だけではありません。他にも商社やメーカーなどで幅広く貿易事務の求人が出ています。

専門性が高い仕事ということもあり、英語力はもちろんのこと、パソコンスキルや貿易実務検定など、貿易に関連した資格を取得しておくと有利です。

⑫エンジニア

ITエンジニアや製造業でのエンジニアは、海外でも需要が高まっています。

ITエンジニアは、コンピューターシステムの設計に関する仕事であり、プログラマーのほか、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、Webエンジニアなど、さまざまな種類があります。

一方、製造系エンジニアは、製品の生産工程の効率を改善するための仕事を担当する職業です。海外に工場を持つ会社であれば、現地の生産現場を整備する仕事を担当することもあります。

また、普段は日本で働きながら海外に新たに工場を建てた際などに出張で海外を訪れるケースも多いです。技術提供を行う目的などで海外赴任することもあります。

⑬メーカーの品質管理職

日本企業が海外進出を果たしている国では、メーカーの品質管理職も需要が高まっています。今は多くのメーカーが海外進出を果たしていますが、現地スタッフに指示を出すには、語学力が必要です。

ただ、どの程度の語学力や経験が必要になるかはメーカーによって異なります。

中には語学力よりもこれまでの経験を重視しているメーカーもあるので、求人情報を確認してみると良いでしょう。

海外で働きたいと考えているのであれば、海外に工場を構えている日系企業の品質管理職に就くと海外出張や赴任のチャンスがあります。

⑭商品開発

海外でも需要のある商品の開発を行う場合、開発に必要な情報を収集するため現地に足を運ぶ機会があります。特に商品のターゲットが海外である場合などは、ニーズの調査や仕入れルートの開拓といったものも含め、長期間滞在するケースも多いです。

日本とはニーズが異なるため、海外でのマーケット情報を分析し、商品開発につなげられる人でなければなりません。市場の調査・分析に関する能力はもちろんのこと、業界の理解度を深め、商品開発戦略の立案ができる能力も磨く必要があります。

また、商品開発の際にはプレゼンテーション能力や、社外の方と関わる際のコミュニケーション能力なども必要です。

⑮保育士

海外の中でも日本人にとって人気の移住地では、日本語で対応できる保育士を求めていることもあります。小さな子どもを連れて海外に移住した日本人や移住先で子どもを産んだりしたりした日本人の中には、まだ子どもがきちんと英語を話せず、不安に感じているケースも多いです。

そういった子どもが多い日系の保育園では日本語が話せて現地語も理解している保育士を求めています。

なお、現地の保育園で保育士として仕事をするためには、各国で必要とされている保育士資格を取得しなければなりません。将来的に移住を検討している国があり、そこで保育士として働きたいと考えているのであれば、求められる資格を先に確認しておきましょう。

⑯コールセンター

語学力にあまり自信がない方に向いているのが、日系企業のコールセンターでの業務です。海外にコールセンターを置いている日系企業で働く場合、対応する相手は日本人であるため、高い語学力は求められません。

海外で今すぐに働きたいけれど英語に自信がないといった方もコールセンターから検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、ある程度のパソコンスキル、タイピングスキルが求められるケースが多いです。また、海外勤務であることから、全く現地の言葉が話せないと日常生活で苦労してしまうこともあります。現地の言葉に触れながら学んでいきたいと考えている方などに向いているでしょう。 

⑰カメラマンなどのクリエイティブ職

クリエイティブ職の場合、自身の実績と経験を活かして働ける可能性があります。

また、海外に居ながら日本人をお客さんとしたカメラマンの仕事も人気です。例えば、海外ウエディングのカメラマンとしての仕事が挙げられます。

各クリエイティブ職で求められる専門的な知識はありますが、そういったものに関する知識や経験を持っている方であれば検討しやすいでしょう。フリーランスとして海外で大活躍している方もいます。

中には日本ではほとんど知られていないものの、現地では知らない人がいないほど有名になっている方もいるほどです。

海外に行ける仕事の多い業界8

海外に行ける機会が多く設けられている業界もあります。ここでは、代表的な業界を8つ解説します。

将来海外で働きたいけれどどのような業界が適しているのかわからないと悩んでいる方は、以下から検討してみてはいかがでしょうか。

<関連記事>海外で就職する6つの方法と日本人が活躍しやすい仕事11選

①総合商社

総合商社とは、海外との輸出入貿易を行うことにより国内にさまざまな物資を流通させている商社であり、その中でも多くの商品やサービスを取り扱っている企業のことです。

海外では専門的に商品を取り扱っている企業が多いのに対し、日本は総合商社が多い特徴を持っています。

総合商社は取り扱っている商品が幅広いこともあり海外展開しているケースが多く、仕入れや情報収集のために海外を訪れることも少なくありません。

また、海外に子会社を持っている企業も多く、そこで若手社員を中心として積極的に海外勤務の経験を積ませているケースもあります。

拠点の数や場所は企業によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

②大手メーカー

メーカーの中でも大手といわれるようなところは世界的にも有名なケースが多く、そのほとんどが海外事業に力を入れています。大手メーカーの中には海外売り上げが大半になっているようなケースも珍しくありません。

海外営業する際だけではなく、海外支店の管理などを任されることもあるので、海外に行ける可能性も高いです。

ただ、語学力があり、海外に興味があるだけではなかなか大手メーカーに採用してもらうのは難しいといえます。メーカーは志望人数が多いこともあり、競争率が高いです。必ずしも高学歴である必要はありませんが、専門的な経験をしたことがある人や主体的に動ける人など、何か光るものが求められます。

③海運

水路を利用して人や物といったものを輸送する海運業界の中でも、海上職に就けた場合は海外に足を運ぶ機会が多くなります。実際に船に乗り、さまざまが業務にあたっていくことになります。

貿易のために欠かせない仕事であり、航海士の場合は船の操縦や貨物の管理、船舶機関士の場合は船内の機械管理や監視などを行う仕事です。

また、海上職ほどではありませんが、事務職や営業職として海運の陸上職に就く場合も海外勤務を任されることはあります。

基本的に陸上職は4年制大学の卒業を、海上職は船員教育機関に該当する学校を卒業していることが就職条件となっているケースが多いので、条件を満たしているか確認しましょう。 

④コンサルティング

コンサルティングとは、さまざまが領域で課題を抱える企業に対し、必要な業務プロセスや経営戦略、各種情報を提供することで課題解決をサポートする仕事です。

企業にとってはなくてはならない存在であるケースも多く、複雑化しているビジネス環境に対応するため、優秀なコンサルティングが求められています。

企業の海外進出案件も増えているため、特に外資系のコンサルティング会社では海外勤務を任せられることも珍しくありません。

ただ、必ずしも海外勤務担当になるとは限らないので、この点には理解が必要です。海外勤務を重視したいのであれば外資系の中でも海外勤務が多いプロジェクトを中心に取り扱っていそうなところを検討しましょう。

⑤建設

さまざまな建築物の建設に携わる建設業界の中でも、特にゼネコンに就職すると海外に行ける可能性が高くなります。ゼネコンとは、マンションやビルのほか、テーマパークなど大型建築を建てる会社の総称のことです。

自社で設計と施工、研究をすべて行っているのも特徴で、日本の高い建築技術を用いた建築物は海外でもニーズがあります。

ただ、建築業界に就職して海外で活躍したいと考えているのであれば、まずは国内でしっかりと実績を積まなければなりません。国内で評価され、実績が認められれば海外に派遣されやすくなります。

⑥旅行業界

旅行に関連した業界の中でも、海外を旅行する方のためプランを企画・販売する旅行業界で働けると海外に足を運べるチャンスが増えます。業務内容は非常に幅広く、顧客個人の要望に沿った対応だけではなく、交通機関や宿泊施設の手配なども主な業務内容です。

旅行プランを企画するためには、外国について深い知識が求められます。

また、海外だと日本では起こらないようなトラブルやハプニングに見舞われることもあるので、これらに対し、柔軟に対応できる能力が必要です。

自身が海外に行きたいのであれば、旅行業界の職種の中でもツアーコンダクターやツアープランナーが向いているでしょう。

⑦エネルギー業界

特にインフラが整備されていない発展途上国において高い需要があるのが、エネルギー業界の仕事です。主に電気やガスといったものが代表的であり、インフラ整備のほか、工程管理、現場指導にあたる仕事を現地で行う場合は海外赴任となることがあります。

また、出張で海外に行くケースも珍しくありません。

ただ、現地で求められている専門的な知識や技術を提供する形となるので、高い技術力が求められます。未経験の状態からエネルギー業界で海外に行くのは難しいといえるでしょう。

まずは国内で働き、十分な経験と知識を積む必要があります。

なお、行く先はほぼ発展途上国であることから日本よりも不便な生活を送ることになる可能性が高いです。

⑧投資銀行

証券業務の一種である投資銀行に就職する場合、海外に支社がある可能性が高いです。そのため、海外支社で働ければ、外国での生活もできるでしょう。

ただ、投資銀行に就職できたからといって必ずしも海外支社への転勤を任せられるとは限りません。一般的に海外転勤を任せられるのは優秀な社員であることから、投資銀行に就職した上で実績を積み、成績を伸ばしていく必要があります。

業務は難しく専門性も高いですが、給料水準が高いので、やりがいにもつながりやすいでしょう。

海外で仕事に就くメリット

海外で働くことにより、国内で働くのとは違ったメリットがあります。ここでは、代表的なメリットを4つ解説します。

<関連記事>日本人が海外で働くメリット・デメリットと働きやすい仕事10選

キャリアの幅が広がる

海外で働くことでキャリア形成面において有利になりやすいメリットがあります。特に海外に関する業務は実際に海外勤務経験がある人が重要な役職に就くケースが多いといえるでしょう。

これは、語学力が身についているだけではなく、海外で積んできたであろうさまざまな経験も重視されるからです。

また、そもそも海外経験がある方は駐在以前の業績に関しても優秀であったケースが多いため、転職時なども優遇されやすくなります。

さらに、海外では日本国内に居ては体験できないようなさまざまな経験ができたり、グローバルな視野で物事を見られるようになったりする方が多いです。このことでグローバル人材として重宝されます。

視野を広げられる

海外で仕事に就いたことによって、国内に居た頃よりも視野が広がったと感じる方が多いようです。考え方が変わった、よりさまざまが角度から物事を見られるようになったという方もいるでしょう。

海外には日本と異なる文化や風習があり、新しい発見もあります。こういった経験や知識が視野を大幅に広げ、将来的にさまざまな場面で自分を助けてくれます。

人脈を広げられる

海外で生まれた人脈や交流は、日本に帰ってきてからも大きな強みになります。海外在住時の人脈を活かし、将来的に海外との取引に関する仕事に就くことも可能です。

これは、海外で働くことによって異文化交流ができることが大きく関係しています。日本とは異なる文化や価値観に触れることにより、これまで以上に物事を多角的な角度から判断できるようになるでしょう。

こういった経験は日常生活だけではなく、仕事上でも数多くのシーンで役立ちます。

海外に行ける仕事に就くために必要なスキル・経験

海外に行ける仕事にはさまざまな種類がありますが、どの仕事を選択するにしても語学力のほか、主体性・柔軟性、管理能力が求められます。また、可能であれば留学経験があった方が良いでしょう。

将来的に海外で働きたいと考えていて、今できることを探している方はこれらのスキル経験を積んでいくのがおすすめです。必要なスキル・経験を解説します。

語学力

海外で働いて生活していく以上、必須ともいえるのが語学力です。

「現地語がわからなくても行ってしまえば何とかなる」との考え方はおすすめできません。

単純に言葉が理解できるだけではなく、仕事として会話する以上、ビジネスレベルでの理解と語学力が必要です。ただ、たとえば海外に設置されていて日本人を採用しているコールセンターなどでは日本人の顧客を相手にするケースも多く、それほど高い語学力が求められないケースもあります。

ですが、語学力が不足していると何か困ったことがあった際にも周囲に助けを求められないので、自分で勉強しておくに越したことはありません。

<関連記事>海外で働くには英語が話せないと難しい?おすすめの仕事9選

主体性や柔軟性


うまく言葉が話せないことでコミュニケーションがうまくいかず、周囲に迷惑をかけたりする可能性もあります。

そのため、自分からコミュニケーションを取って、メッセージを伝えていく主体性は求められます。

また、柔軟性も必要です。海外での生活は、日本とは全く異なるので、まずは現地での生活に慣れていかなければなりません。

何かトラブルがあった時に自分で対応しなければならないことも多いので、柔軟性があることは海外で働くにあたり非常に重要なポイントといえるでしょう。

管理能力

特に海外の支店管理を任されるようなケースでは、自分1人でさまざまなことを理解し、決断していかなければなりません。

そのため、高い管理能力が求められます。

トラブルが発生しそうなポイントはいち早く対応し、会社の要望に応えられる存在でいなければなりません。

そのため、管理能力がある人は海外で活躍しやすいといえるでしょう。

これまでに管理に関わる業務の経験がない方は、必要な管理能力を学び、磨いていくことをお勧めします。

留学経験

留学したことがあると、その時の経験を活かすことができます。

例えば、留学により語学力が身についている方も多いでしょう。

実際に海外で生活すると、日本にいると起こらないようなトラブルやハプニングに見舞われてしまうケースも多いです。

留学時にそういったことに対応できた経験があると、自信にも繋がります。

課題解決力はさまざまなビジネスシーンでも求められるものなので、留学経験があると海外で働きやすいといえるでしょう。

海外で働けるチャンスは多い

ルネサンス日本語学院 修正バナー.jpg

いかがだったでしょうか。海外に行ける仕事として、様々な選択肢を紹介しました。

海外で日本語を活かしながら働きたいのであれば、日本語教師は選択肢の一つです。

 

日本人であるからといって日本語教師として働くために必要な知識はなかなか得られないので
日本語教師養成講座で学んでみてはいかがでしょうか。

日本語教師養成講座ならルネサンス日本語学院までお気軽にご相談ください。日本語教師としての資格取得を目指している方をサポートしています。

オンライン授業を取り入れた教育実習のほか、繰り返し学習可能なeラーニング
現場で求められる力を身につけるためのカリキュラムなどを用意しているので、効率的に資格取得を目指せます。

この記事の監修者

監修者の写真

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。