日本語教師養成コラム

海外で就職する6つの方法と日本人が活躍しやすい仕事11選

公開日:2024.08.07 更新日:2024.09.10

監修者の写真

監修者情報

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

「海外で就職するにはどうしたら良いか知りたい」
「日本人でも働きやすい仕事はあるの?」
「メリット・デメリットを確認しておきたい」

海外で働くとなると、日本とは異なる疑問や不安が出てきます。
そこで、本記事では海外での就職を検討している方のため、
代表的な就職方法と日本人が活躍している職業、海外就職のメリット・デメリットなどを解説します。

この記事を読むことにより海外で就職する際の具体的なイメージが湧きやすくなるので、ぜひご覧ください。

ルネサンス日本語学院 修正バナー.jpg

海外で就職する方法とは?

海外で就職するといっても、さまざまな方法があります。

ここでは、代表的な6つの方法を紹介するので、
自分の場合はどれが向いていそうか検討してみてください。

<関連記事>海外移住で仕事を見つける方法と就職前に確認しておくべきポイント

海外の現地企業にエントリーする

現地採用の方法として代表的なのが、海外現地企業にエントリーして就職する方法です。
基本的には海外の求人に対して直接応募を行いますが、
インターネットを通して日本に居ながら面接を受けることもできます。

目的の職種や企業が決まっている場合はこちらの方法が向いているでしょう。
ただし、現地採用の場合はビジネスレベルの語学力だけではなく、専門的なスキルや経験が求められます。
外国の中には実力主義の企業が多く、日本で全く同分野の経験や実績がない方だと就職活動が難しいといえるでしょう。

語学力に自信があり、専門的なスキルを有している方に向いています。

日本の企業に就職してから海外転勤する

海外の現地企業にエントリーするのは少し不安に感じる方に向いているのが、
日本の企業に就職してから海外転勤を目指す方法です。

海外支社や現地法人のある日本企業に就職できれば海外転勤の可能性があるので、まずは就職する企業を慎重に選びましょう。
近年は若い人材を育てるため、積極的に若いうちから海外転勤を任せている会社も増えています。
ただし、海外転勤が一時的なものの可能性もあるので、
どの程度海外に滞在できるのかなどは事前に会社側に確認しておかなければなりません。

また、外資系企業だと海外の転勤が多いですが、日本法人の営業活動は国内のみと定めているところもあるため、注意が必要です。

ワーキングホリデーを活用する

ワーキングホリデーとは、1~3年程度長期滞在をしながら
現地滞在で必要となる生活費を得るための就業が認められる制度です。
長期間のまとまった海外生活費用が用意できない方でも働きながら海外に滞在できるのが大きな特徴といえます。

ただし年齢制限があり、18~30歳の方が対象となります。
また、ワーキングホリデー制度の場合はアルバイトやインターンシップといった働き方しか認められません。
ですが、実際に現地で仕事を体験できるので、具体的なイメージもつかみやすくなるでしょう。
中にはワーキングホリデー中に働いていた職場でそのまま正社員採用されるケースもあります。

海外に留学しそのまま現地で就職する

気になる国がある場合は、まずは留学して現地の雰囲気を掴んでみるのも良いでしょう。
その上で現地での就職を目指す方法もあります。

留学中に現地で求められる語学力を身につけていけば、留学後の就職先も探しやすくなるでしょう。
また、国によって条件は異なりますが、留学生でも学生ビザとして就労が認められるケースがあります。
こういった国に留学する場合は、将来的に就職したいと考えている仕事をアルバイトなどで体験し、
自分に向いているか判断することも可能です。
ただし、学生ビザは学校で勉強するために利用されるビザであることから、学習ビザだけでは就労が許可されていない国もあります。

転職エージェントを利用する

日本にある海外向けの転職エージェントを通じて海外で就職する方法もあります。
海外で働きたいと考えてはいるものの、自分の場合はどのような仕事ができるのか、
具体的にどういった形で就職すれば良いかイメージできていない方もいるのではないでしょうか。

海外エージェントは求人の紹介だけではなく、
応募先企業との仲介も行っているので、具体的な相談が可能です。

日本に居ながらじっくり相談ができるので、非常に心強い存在といえるでしょう。
あらかじめ現地の生活習慣などに関して深く話を聞くこともできます。

フリーランス・ノマドワーカーとして働く

フリーランスや、働く場所を選ばないノマドワーカーとして働く選択肢もあります。
例えば、エンジニアやデザイナー、ライター、通訳・翻訳などの仕事は
フリーランスやノマドワーカーとして仕事を受けやすい職種です。

現在、すでに日本でこういった働き方で仕事を受けているのであれば、
日本企業からリモートで仕事を受けて働くこともできるでしょう。

なお、フリーランスとして働く場合、その国で働くためのビザが必要です。
リモートで日本の仕事を受けて働く場合であっても、
現地に滞在するためのビザを取得しなければなりません。
どのような就労ビザを取得する必要があるのかは事前に確認しておきましょう。

海外での就職が叶う仕事11選

海外で就職する場合、さまざまな選択肢があります。

ここでは、海外での就職が叶うおすすめの仕事を11種類紹介するので、
自分に合っているものをチェックしてみてください。

①日本語教師

日本語を学びたいと考えている外国人の方に対し、日本語を教える仕事です。
日本人ならではの知識を活かして働ける仕事でもあります。
学習者に寄り添いながら日本語を教えることに対し、喜びを感じられる人に向いているでしょう。

外国人に対し文法や日本の文化なども含めて教えていくことになるので、
一般的な日本語に関する知識だけではなく、専門性も必要です。
海外では、必ずしも資格が求められる仕事ではありませんが、
これまで実務経験がない方は養成講座を修了しておくなど、
日本語教育の知識が証明できるものがあったほうが就職時に採用されやすくなります。

<関連記事>日本語教師として海外で働くには?条件や必要なものを解説

②通訳者・翻訳者

日本語と現地の外国語の両方に自信がある方には、
通訳者や翻訳者といった仕事もおすすめです。
単純に両方の言語を理解しているだけではなかなか勤まりません。
専門性の高い仕事といえるでしょう。

仕事の分野は幅広く、スポーツや医療、放送など、さまざまな分野で通訳者・翻訳者が求められています。
各分野での専門性が求められるため、特定の分野に精通している方は仕事を見つけやすいでしょう。

③コールセンター

あまり外国語に自信がない方は、日本人を顧客としているコールセンターで働くと良いでしょう。
日本語で対応できるため、難しい外国語がわからず、苦労してしまうこともありません。

日系の企業が現地で立ち上げているコールセンターのほか、
一般の海外企業でも日本人からの問い合わせに対応するため
日本語対応ができるスタッフを募集することがあります。

ただ、コールセンターには日本語が全く通じない現地人のスタッフがいる可能性も高いので、ある程度語学力がある方だと働きやすいです。

④ITエンジニア

ITエンジニアに求められる知識や技術は世界共通のものであるため、
ITエンジニアとして働いた経験がある方は自身の持っている知識を活かして海外で働くことも可能です。
専門職であることから就労ビザも取得しやすいのが特徴といえます。

現地企業で働く方法のほか、フリーランスのITエンジニアや、
働く場所を選ばないノマドワーカーとして活躍している方もいます。

⑤日本食の料理人

日本で料理人として働いている方は、海外でもその知識と経験を活かして働けます。

海外でも日本食の人気は高く、需要も高まっているので、就職先も探しやすいでしょう。
特に海外で活躍しやすい職業として挙げられるのが、寿司職人です。
寿司は日本食の中でも代表的なものであり、海外でも人気があります。
もちろん、ある程度は料理人としてのスキルが求められます。

スキルが不足していると感じる場合、まずは日本で経験を積むと良いでしょう。
たくさんお客さんが集まれば、将来的に独立するのも夢ではありません。

⑥貿易関係

現地で使われている言語に自信がある方は、貿易関係の仕事を検討してみるのも良いでしょう。
例えば、商社マンとしての仕事です。

日本企業の中には、商社マンとして海外赴任できる人材を求めているところもあるので、
赴任で海外に行きたいと考えている方にも向いているでしょう。

外国語を使って取引を進めていくことになるので、語学力が求められます。
他にも、商品の買い付けを行うバイヤーなども人気の職業です。

⑦生産管理

メーカー企業で製品の生産・出荷までの体制を総合的に管理する仕事です。
日本企業の中には人件費を抑えるために海外に工場を構えているところもありますが、
現地のスタッフだけでは専門知識が足らず、品質に問題のある商品ができあがってしまうこともあります。
そういった工場に生産管理担当を派遣するケースが多いです。

生産管理として働く場合は、まずは日本で経験を積み、現地での管理を任せられる存在になりましょう。

⑧留学エージェント

留学など海外での滞在経験がある方は、留学エージェントといった働き方も検討できます。
これは、留学先の手配のほか、学校の入学手続きを始めとした各種手続きをサポートする仕事です。

留学経験がある方ならば、自身の経験を活かしながらサポートできるでしょう。
日々の生活に関することや進路相談も受けることになるので、仕事内容は多岐にわたります。

業務を行う中で受け入れ先とのやりとりも発生することになるので、高い語学力だけではなく、営業の経験などもあると活躍しやすいです。

⑨観光ガイド

日本人観光客を対象とした観光ガイドの仕事は日本語で働けることもあり、
語学力に自信がない方からも選ばれています。
ただ、観光地の案内や出迎え、必要に応じて通訳なども行う仕事なので、ある程度の語学力が必要です。

海外旅行に慣れていない日本人は旅先で思わぬトラブルやハプニングに巻き込まれてしまうこともあるので、
そういったことがないようにしっかりサポートしなければなりません。
観光地やお土産などに関しての知識も求められるので、こういった情報を積極的に学ぶことが苦にならない人に向いているでしょう。

⑩客室乗務員

定期的に求人を行っている会社は少ないのですが、日本人を対象とした採用を行っている航空会社もあります。
主に、日本人の乗客対応を任せるためです。

もちろん、対応するのは日本人乗客だけではありません。
一般的に即戦力を求めている航空会社がほとんどなので、客室乗務員としての経験者が求められます。

また、社会人経験者のほうが評価されやすい職種です。
欠員が出た時のみ採用を行っているケースが多いので、求人情報が出た際は見逃さないようにしましょう。

⑪ホテルスタッフ

ホテルスタッフとして海外で働いている日本人もいます。
一口にホテルスタッフといっても、料理人やフロントスタッフ、客室清掃員など、
さまざまな職種があるので自身に合っているものを選択すると良いでしょう。

あまり現地語に自信がない方は、日系のホテルを選択するのがおすすめです。
また、日本人観光客から評価が高いホテルを選択すれば、日本語を使って接客するケースが多くあります。

ホテルスタッフとして働いた経験がある人のほうが採用において有利なので、
経験者に向いているでしょう。ホテルスタッフとして働いたことがない方の場合、日本で経験を積んでおくのもおすすめです。

海外で就職するメリット

海外で就職することにより、語学力が向上する、
異文化交流を深められる、外貨を獲得できるといったメリットがあります。

それぞれおさえておきたいポイントを解説します。

メリット①語学力が向上する

日本国内でも外国語を学び、語学力を向上させることは可能ですが、
やはり日常生活の中で外国語を使用する国に身を置いたほうが語学力は向上しやすくなります。

実際のビジネス現場で必要とされる語学力を磨いていきたいと考えている方は、
海外で就職することによるメリットが大きいといえるでしょう。
どの程度語学力向上が期待できるかに関しては、職種によっても変わります。

<関連記事>海外で働くには英語が話せないと難しい?おすすめの仕事9選

メリット②異文化交流を深められる

海外で就職することにより、日本とは異なる考え方や文化を持った方との異文化交流を深められます。
これまでとは異なる角度で物事を見られるようにもなるでしょう。

日本で学んだことと、異文化交流によって得た知識を活用し、
海外で活躍を目指すこともできますし、帰国した後も異文化交流で学んだことは大きな武器になるはずです。

海外で就職するデメリット

海外での就職は、メリットばかりではありません。
デメリットとして、以下の2点についてもよく確認が必要です。

デメリット①職場の文化になじめない可能性がある

海外で就職して活躍する夢を持っていた方でも、
実際には職場の文化に馴染めず、不安やストレスを溜め込んでしまうこともあります。

海外で働く以上、日本で学んできたことや、身につけてきた常識が役に立たないこともあるでしょう。
特に多いのが、時間に対する感覚の違いです。
日本は時間に厳しい国民性がありますが、海外の中には時間に対してルーズな国も少なくありません。
こういったことでストレスを溜め込んでしまうことも十分に考えられます。
考えや認識のズレが場合によっては大きなトラブルにつながってしまうこともあるのがデメリットです。

デメリット②研修制度が充実していない場合がある

日本企業の場合、研修制度に力を入れているところが多いです。
わからないことがあっても研修で少しずつ学んでいけますが、
海外の中には研修制度が充実していないところも多くあります。
そのため、どちらかというと即戦力が求められているといえるでしょう。

日本の場合はわからないことがあったら誰かが教えてくれますが、
それを期待していると海外ではうまくいきません。

知りたいこと、わからないことなどがあれば自ら積極的に周りに聞いたり、助けを求めていったりする必要があります。

海外での就職が向いている人の特徴

どのような人は海外での就職が向いているのでしょうか。以下の3つに該当する方は海外で働きやすいといえます。

適応力がある

海外では日本と習慣や文化、マナーなどさまざまな部分で異なります。
こういった異文化に対し、適応力のある方が向いています。

異文化適応力がある方だと、対人関係がスムーズになりやすいため、
仕事が円滑に勧められるのが特徴です。 適応力があると柔軟な思考も身に付きます。

周囲の方と積極的にコミュニケーションを取り、
日本とは異なる習慣、言語、価値観といったものに対して理解を深めていきましょう。

日本人としての考えや、これまで培ってきた常識といった考え方にとらわれるのではなく、
該当国の文化を尊重し、理解できる適応力があると海外で活躍しやすくなります。

自分を積極的にアピールできる

日本人は控え目な性格の人が多いことから、自己アピールが苦手な方もいるでしょう。
ですが、海外では実力主義の国が多く、自分を積極的にアピールできる人のほうが仕事で評価されやすいといえます。

特に好条件が提示されている就職先の場合、ネイティブと競争して採用を勝ち取らなければならないこともあるでしょう。
こういった時に自己アピールができない方だとなかなか採用されません。
また、就職してからも自分のできることや成果をアピールしていかなければならない機会は多々出てきます。

自己アピールすることによって報酬や労働条件がより良くなっていくこともあるので、
自分を積極的にアピールできる方は海外で就職するのに向いています。

交渉力がある

特に現地で企業に対して直接エントリーする場合、
自身で報酬や待遇に関する交渉を行っていかなければなりません。

日本の場合は、面接時などにお金の条件を交渉するケースはあまりないでしょう。
ですが、海外の場合はしっかり交渉を行わないと自分にとって不利な条件で採用されてしまうこともあるため、十分注意が必要です。

交渉力があり、自ら積極的に交渉できる方は海外で活躍できるチャンスがあります。

海外で就職する際の国の選び方

海外で就職したいと考えているものの、
具体的にどの国で就職したいかまだ具体的に決まっていない方もいるでしょう。

就職する際の国の選び方として、いくつか考えておきたいポイントがあります。 以下の5つは必ず確認が必要です。

就労ビザが取りやすい国を選ぶ

海外で働くためには、就労ビザを取得しなければなりません。
この就労ビザの取得難易度は、国によって大きく異なります。

やりたい仕事や夢があったとしても就労ビザが取得できなければ働けません。
中には、内定をもらったものの、就労ビザが取得できなかったために就職を諦めなければならないようなケースもあります。

就労ビザ取得のための条件は国ごとに異なっており、主に年齢制限や就労経験といったものが条件になっているケースが多いです。

現地の主要言語を考慮する

海外では慣れない生活を送ることになり、
ストレスや問題に感じやすいのが、言葉の壁です。
海外で就職するのであれば、現地の言語でビジネス会話が可能なレベルの語学力がなければなりません。

英語が得意な方であったとしても、英語圏以外の国で働く場合は、現地語についてしっかり学んでおく必要があります。
特に通訳や翻訳といった仕事をする場合は、現地語に関して深い理解がある方でなければ勤まりません。

給与水準と物価水準を確認する

海外の中には、日本と比較して給与水準が大幅に高い国もあれば、低い国もあります。
水準とあわせて確認しておきましょう。

給与水準が高くても同様に物価水準も高ければ生活が厳しくなることもあります。
できるだけ海外で稼いで貯蓄したいと考えているのであれば、
給与水準が高くて物価水準が低い国を探すなどの工夫も必要です。

また、日本企業から海外に転勤して働く場合は日本円を基準として現地通貨で支払われるので、
物価が低い国を選択しておくと生活にゆとりが生まれやすくなるでしょう。

生活環境・治安などが良好な国を選ぶ

日本は非常に安全性の高い国です。
ですが、海外の中には治安が悪く、日々安全面で不安を感じて過ごさなければならないところもあります。
例えば、海外の中には夜中に1人でコンビニに行くなんて考えられないようなところもあるほどです。

生活環境や治安に問題がある国を選ぶと、日々の生活でストレスを感じることもあります。
安心して現地の成果と楽しみながら過ごすためにもその国の安全性をよく確認しておきましょう。
どのようなトラブルや犯罪が多いのかなども確認してみることをおすすめします。

親日国を選ぶ

日本人に対して良い印象を持っている親日国の方が働きやすいです。
そうでない国の場合は、日本人だからという理由だけで何もしていないのに冷たい態度を取られてしまうこともあります。
また、親日国は日本食料理のお店が多いことや、日本語を勉強している方が多く簡単な日本語であれば通じやすいといったメリットもあります。
もちろん、親日国であるだけで国選びはできませんが、就職する国を検討する際には確認しておきたいポイントの一つです。

就職におすすめの国

具体的に日本人が働きやすいと感じるのはどのような国なのか解説していきます。
オーストラリア、アメリカ、インド、シンガポールから検討してみてはいかがでしょうか。

オーストラリア

オーストラリアは、観光地として人気が高いだけではなく、日本人に人気の就職先でもあります。

日本と時差があまりないので、日本と行き来して働く必要がある職業の場合も向いているでしょう。
公用語は英語です。そのため、英語のスキルを活かして働ける国で就職を目指したい方にも選ばれています。
物価が高い特徴を持っていますが、最低賃金や給与水準も高いことから、
現地の企業に就職するのであればそれほど大きな問題にはなりません。

親切な人が多いことや、過ごしやすい気候であるのもオーストラリアの魅力です。
なお、ビザを取得するためにはビジネスレベルの英語力が求められます。

アメリカ

大都市が多いことから、さまざまな仕事の選択肢が用意されているアメリカでは、多くの日本人が働いています。
世界的な企業もあるので、有名なアメリカの企業で働くことを夢見ている方も多いのではないでしょうか。

実力主義の国であり、スキルのある方は短期間でも出世が期待できます。
一方で結果を残せないとリストラされてしまう恐れもあるので、理解が必要です。

アメリカで就職して活躍していくためには、高いスキルと専門知識が求められます。
また、ビザ取得の難易度も高いです。
原則として4大卒以上であることや、職務内容がプロフェッショナル的なものであることなどが求められます。

インド

海外の中には専門的なスキルがなければなかなか就職できない国もありますが、
インドは未経験でも応募できる仕事が豊富に用意されています。
そのため、海外で就職を検討した際にもっとも大きな問題である「就職先が見つからない」といった心配が少なくて済むのが特徴です。

人口は年々増えており、世界的に見ても今後飛躍的に成長するのではないかと予想されています。
将来性の高い国とも言われているだけではなく、物価が安いので生活にゆとりを持ちやすいでしょう。

衛生面や治安に関しては少し心配が残りますが、新興国で働きたいと考えている方にぴったりです。

シンガポール

シンガポールといえば、非常に暮らしやすい国であることで知られています。
交通機関が整っているので、自宅から離れた職場しか見つからなくても通いやすいでしょう。
物価は安いとはいえません。どちらかというと、物価が高くても質の高い生活を望んでいる方から選ばれている国です。

シンガポールで就職するためには、高い英語スキルやビジネススキルが求められます。
求人では即戦力として活躍できる人が求められているので、
これまでの実務経験や学歴に自信がある方に向いているでしょう。

自分に適した就職方法を選択しよう

ルネサンス日本語学院 修正バナー.jpg

いかがだったでしょうか。海外で就職する方法やおすすめの仕事について解説しました。
どのような仕事の選択肢があるかご理解いただけたかと思います。自分に合ったものを選択しましょう。

さまざまな仕事がありますが、例えば日本語教師は日本人として生活してきた文化や経験を活かすことができ、
日本語を母語としない方に対し専門的な日本語教育を行う、
日本語教師養成講座で専門的な知識を身につけてみてはいかがでしょうか。

日本語教師養成講座ならルネサンス日本語学院にご相談ください。
2024年4月から始まった国家資格の登録日本語教員になるための講座を提供しています。

この記事の監修者

監修者の写真

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。