日本語教師養成コラム

海外移住で仕事を見つける方法と就職前に確認しておくべきポイント

公開日:2024.08.07 更新日:2024.09.10

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監修者情報

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

「海外に移住したいけれど仕事が見つかるか不安」
「移住前に確認しておくべきことは?」
「どの国に移住すべきか決められない」
海外移住を検討するにあたり、よく考えておかなければならないのが仕事に関することです。
特に十分な貯蓄がない方はすぐに仕事を見つけられなければ生活できなくなってしまいます。

本記事では海外移住に興味があるけれど仕事に不安を感じている方のため、移住前に確認しておきたいポイントを解説します。
この記事を読むことによって仕事を見つける方法やおすすめの職種などがわかるようになるので、ぜひご覧ください。

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海外移住後に仕事を見つける方法

海外移住後に仕事を見つけるには、多くの選択肢があります。
ここでは、実践しやすい5つの方法を解説するので、興味のあるものをチェックしてみてください。

方法①現地の企業に直接エントリーして就職する

自分で仕事を探し出す力がある方は、現地の企業に直接エントリーする方法が選択できます。
これまで留学やインターン経験のある方に向いている方法です。

就職活動の際にはその時の実力が重視されることになります。
また、採用に関するやりとりは自分で行わなければならないので、当然ながら語学力も必要になります。
ただ、専門的なスキルを持っている方の場合、
それほど語学力が高くなくてもスキル次第では採用してもらうことも可能です。

方法②日本で就職してから海外赴任を目指す

まずは海外勤務のある日本企業に就職するのも良いでしょう。
こちらの方法であれば、日本で経験を積んだ上で海外赴任が検討できるので、自信も付きます。

現地採用と比較すると諸手当が豊富に用意されていることも多く、
ビザ取得や住居関連の手続きは会社側で行ってくれるケースがほとんどです。

注意点として、海外赴任の期間は一般的に短くて2~3年程度、長くて10年以上になります。
自分が希望している期間と合わない可能性もあるので、確認しておきましょう。
また、希望したからといって必ずしも海外赴任担当となるわけではありません。

方法③ワーキングホリデーを利用する

18~30歳までの方が対象となるワーキングホリデー制度では、
現地に滞在しながら滞在費を稼ぐための就労が可能です。

将来的にその国で暮らしたいと考えているのであれば、永住権を取得するための条件も確認しておきましょう。
ワーキングホリデー時代に働いていた企業での就職を目指す方もいます。

年齢制限があることを除けば気軽に海外移住を検討するのに利用できる制度です。

方法④フリーランス・ノマドワーカーとして移住する

現在IT関係の仕事に就いている方は、パソコンとインターネット環境さえ整えば、
フリーランスやノマドワーカーとして移住することも可能です。
ただし、どのような就労ビザが必要になるかは国によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

中にはビザを取得しながらさまざまな国でフリーランス・ノマドワーカーとして移住しながら働いている方もいるようです。

方法⑤法人を設立し事業を海外展開する

現地法人を設立し、設立法人ビザを取得して海外へ行くのも一つの方法です。
法人設立ビザには有効期限が定められており、どの程度の期間が設定されているかは国によって異なります。

一般的には1~5年程度です。 また、法人設立にあたりどういった条件が定められているかも国によって異なるので、よく確認しておきましょう。
これから新規に起業を検討している方よりも、すでに国内で何らかのビジネスを展開していて海外への進出も目指している方に向いています。

海外移住先で仕事に就く際に確認しておくべきポイント

海外で生活したいからといって、とりあえず現地に行ってしまおうと考えるのはおすすめできません。
海外に移住して仕事に就くことを考えているのであれば、以下を先に確認しておきましょう。

現地の主要言語

現地の主要言語は必ず確認しておかなければなりません。
移住前の時点で完璧に現地語を話せる必要はありませんが、ある程度現地の方とコミュニケーションが取れる程度の語学力は必要です。

移住先の言語を話せなければならない仕事に就く場合は、できるだけ事前に勉強しておく必要があります。
英語に関しても必ずしも通じる国ばかりではないので、注意が必要です。

<関連記事>海外で働くには英語が話せないと難しい?おすすめの仕事9選

給与水準と物価

給与水準が高く物価が低い国であれば安定した生活を送りやすくなりますが、
その逆である場合は厳しい生活を送ることになってしまいます。

海外でできるだけ稼ぎたいと考えて給与水準が高い国を検討している方もいるでしょう。
ですが、給与水準が高い国は一般的に物価も高い傾向にあります。

収入だけではなく出費も多くなるので、日々の生活の中で節約しなければならないでしょう。
どの程度の給与水準・物価なのかに関しては移住先を決定する前によく確認が必要です。

ビザの取りやすさ

海外移住を果たして就職するにあたり、必要になるのがビザです。
将来的に永住権の取得を目指しているのであれば、就労ビザなどを取得した上で数年間滞在しなければなりません。

国によってビザの取りやすさは大きく異なります。
人気の国は抽選倍率が非常に高くなってしまうので、希望したからといって必ずしもビザが取得できるとは限りません。

自分にとってどの国が向いているのかよくわからないと感じるのであれば、
まずは観光用のビザを取得し、実際に足を運んでみるのも良いでしょう。

生活環境・治安の良さ

生活環境が自分に合っているかも重要です。
例えば、日本と比較して気温や湿度が大きく異なる国では体調を崩しやすくなります。
暑いのが苦手な方が年間の平均気温が高い国に移住してしまえば、それだけで大きなストレスにもなるでしょう。
気温や湿度のほか、食文化が自分に合っているかも確認してみてください。
また、海外の中には毎日身近なところで犯罪が起こっている国もあるため、できるだけ治安の良さを重視して移住先を検討しましょう。

長く暮らしていれば病気になったりケガをしたりすることもあるので、
医療環境が整っている地域がおすすめです。 また、教育体制が充実している国だと子育てもしやすくなります。

海外移住先で仕事に就きやすい職種10選

日本人が海外の移住先で仕事に就きやすいのはどのような職種なのでしょうか。
ここでは、おすすめの職種を10種類紹介します。 日本で経験のあるものや、興味のあるものをチェックしてみてください。

①日本語教師

日本語教師は、日本語が母国語ではない外国人に対し、日本語を教える仕事です。
主な仕事場は日本語学校ではありますが、他にもSNSなどで個人的に生徒を見つけ、教えている方もいるようです。

外国人の中には、日本に就職したいと考えているものの、日本語に自信がなく、日本語を学びたいと考えている方が多くいます。
日本語教師としてのニーズが高まっている状況です。
海外では、必ずしも資格が求められる仕事ではありませんが、
これまで実務経験がない方は養成講座を修了しておくなど、日本語教育の知識が証明できるものがあったほうが就職時に採用されやすくなります。

<関連記事>日本語教師とはどんな仕事? 需要や向いている人の特徴を解説

②通訳者・翻訳者

日本語と現地語を活用して、通訳や翻訳といった仕事に就くことも可能で、中にはフリーランスとして活躍している方もいます。
日本語と現地語両方の言語に深い理解が必要であり、
英語の翻訳をする場合はTOEIC900点以上といった非常に高いレベルが求められるケースが多いです。
そのため、語学力に自信がある方は通訳者・翻訳者といった働き方を目指してみてはいかがでしょうか。

どの程度言語に精通しているのか証明する必要があるので、語学資格を習得しておくことをおすすめします。

③ツアーガイド

日本人観光客を相手にするツアーガイドの仕事は、海外でも日本語を使って働きたいと考えている方に向いています。日本語が話せるだけでも仕事ができることもありますが、現地の方とやりとりをすることもあるので、やはりある程度の語学力は身につけておいたほうが良いでしょう。 例えば、ツアー参加者が突然体調を崩して病院を受診しなければならなくなった場合は、ツアーガイドが病院への説明などを行わなければなりません。日常生活で使う程度の語学力は身につけておきたいところです。

④日本食の料理人

日本食は海外でも人気が高く、料理人としての需要もあります。
使用する器具や材料は日本のものとは少し異なる可能性もありますが、
基本的には日本で料理人として培ってきた技術と経験を活かせる仕事です。

業務内容は日本と変わりませんが、海外のほうが高収入につながるでしょう。
海外で料理人として働くにあたり、必ず取得しておかなければならない資格はありません。

ですが、調理師免許を持っている方は採用で有利になりやすいようです。もちろん、料理人としての知識や経験は必要です。

⑤プログラマー・エンジニア

プログラマーやエンジニアといったIT関係のスキルがあると、海外でも活かせます。
フリーランスとして働きながら、さまざまが国を転々としている方もいるようです。
フリーランスではなく、プログラマーとして就職したいと考えている方は、IT分野の学位のほか、経験、実績が求められます。

高収入が期待できる仕事でもあるので、海外での活躍を目指してみてはいかがでしょうか。

⑥バイヤー

現地で商品や原料を買い付けるバイヤーの仕事もあります。

インターネットを通せば個人で物の売り買いができるので、
就職先を探しているけれどなかなか見つからない場合のつなぎとしてバイヤーの仕事をするのも良いでしょう。
特別なスキルや資格は必要ありません。
買い物代行のような形で日本人から個人的に依頼を受け、商品を代わりに購入して日本へ送る仕事をしている方もいます。

⑦保育士

保育士としての経験がある方は、海外でもその知識と経験を活かして働けます。 特に、海外駐在員の家族からの需要が高く、海外で小さな子どもを保育園に預けようと考えている保護者から見ても日本人の保育士がいると安心につながるはずです。 注意点として、保育士として働くためには現地の保育士関連の資格やライセンスといったものを取得しなければなりません。

⑧看護師

日本で看護師として働いている方が海外でも看護師として就職する場合、
改めて海外で看護師資格を取得する必要があります。日本とは異なる医療用語なども習得しなければなりません。

一般的には資格取得が可能な学校に通い、看護師資格を取得する形です。
海外で働けると、日本と比較して高収入が期待できます。

ただ、現地の看護師が優先して採用される傾向があるため、海外で看護師資格を取得すれば必ずしも仕事が見つかるとは限りません。

⑨美容師

海外で美容師として働く場合は、日本と同様に働けます。
仕事内容もそれほど変わりありません。 海外で美容師として技術を磨いていきたいと考えている方にも向いているでしょう。

国によっては現地の美容師免許を取得しなければなりません。
どういった免許を取得する必要があるのかに関しては、日本にいる段階で確認しておきましょう。

また、顧客と会話をする必要も出てくるので、語学力も求められます。
オーダーされている内容がわからないと対応できないので注意しましょう。

⑩営業職

海外では、数多くの営業関連の求人が出ているので、選択肢が豊富です。
営業の仕事ということもあり、語学力が求められます。
ただ、当然ながら現地語が完璧に話せればそれだけで契約が取れるわけではありません。
そのため、語学力の高さよりもクライアントのニーズを読み取る力がどの程度あるかを重視して採用している企業もあるようです。

海外の多くは実力主義なので、営業職として結果を残せば短期間でさらに上を目指していくことも不可能ではありません。
実力が伴えば高収入も期待できるでしょう。

持っておくと有利な資格

海外移住で仕事を見つける際、持っておくと有利な資格があります。

TOEIC・TOFLEIELTS

英語力をはかる試験。ビジネスレベルの英語だと TOEIC850点以上相当。

日本語教育能力検定試験

日本語の基礎的な知識や能力を検定する試験。試験は1年に1度、毎年10月。

教育に携わる免許

教員免許、保育士資格といった教育関係の免許や資格。

認定情報技術者

CITPの呼び名でも知られ、情報処理技術に関するプロフェッショナルであることを認定する資格。

USCPA

会社経営に求められる財務や税務・会計などに関する基本的な能力を有していることを証明する米国公認会計士資格。

上記のような資格があると役立つでしょう。

<関連記事>日本語教師資格の難易度は?国家資格化による変更点

海外移住で失敗しないためには

憧れの海外移住を始めたものの、うまくいかずすぐに日本に帰国することになってしまった方も珍しくありません。
こういった失敗を避けるためには、いくつかおさえておきたいポイントがあります。 特に以下の4つを確認しておきましょう。

憧れだけで移住を決めない

海外移住を検討している方の中には、憧れている国がある方もいるでしょう。
ですが、憧れだけで海外移住を決めてしまうと、後悔につながってしまう恐れがあります。
例えば、日本と全く異なる文化の国に移住して生活しにくいと感じたり、
物価が高すぎて生活が苦しくなったりすることもあります。

海外移住を検討しているのであれば、十分過ぎるほどの情報収集を行いましょう。
実際に日本からその国に移住して生活している方のSNSを覗くとリアルな情報を収集しやすくなります。

ある程度の語学力を身につけておく

移住する時点で現地語が完璧に話せなくても良いのですが、やはりある程度の語学力は必要です。
全く現地語が話せないようだと、日々の買い物にさえ困ります。
また、何か困ったことがあった際、周囲に相談もできないので、ストレスや不安を抱えやすくなります。

翻訳アプリなどを活用するのも良いのですが、特に仕事中などはこういった対応が難しいことも多いでしょう。
移住してからも勉強を続けるのはもちろんのこと、移住前に現地で生活するにあたり困らない程度の語学力は身につけておく必要があります。

仕事のスキルを身につけておく

仕事で役立つスキルがあると早期に就職先を見つけやすくなります。
非常に専門的なスキルがある方なら、語学力が不足していたとしてもスキル重視で採用されるケースも多いです。

海外は実力主義の会社が多いため、就職活動をする際、どのようなことができるのか、
自分を採用することでどういったメリットがあるのか明確にアピールする必要があります。

その際、スキルを証明できる資格があると強いので、資格の取得もおすすめです。

移住後しばらくの生活費をあらかじめ貯めておく

生活費はできるだけ余裕を持って確保しておきましょう。
移住してから仕事探しをする場合、必ずしもすぐに仕事が見つかるとは限りません。
仕事が見つかるまでに時間がかかってしまう可能性を考えると、
半年程度は無収入でも生活できる程度のお金を貯めておきましょう。日々の生活費を抑えることも大切です。

例えば、外食ではなく自炊を中心にする、すぐに必要ではないものは購入を見送るなどの工夫にも取り組んでみてください。

移住におすすめの国

移住先の外国には、さまざまな選択肢があります。
特に目的の国がない場合、どの国を選択すべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
おすすめしたいのは、フィリピン、マレーシア、タイ、オーストラリア、オランダです。
それぞれの特徴を解説します。

フィリピン

フィリピンは1年を通して穏やかな天候に恵まれており、過ごしやすさを感じます。
他の国と比較すると、ビザや永住権が取得しやすいのも特徴です。
そのため、永住権を取得して長く住みたいと考えている方にも向いているでしょう。
また、観光ビザでも延長手続きをすることで最大3年滞在ができるので、まずは長期で生活して見極めたいと考えている方にもおすすめです。

公用語はフィリピンタガログ語ではありますが、英語が第二言語であるので、英語でのコミュニケーションが取れるのも魅力といえます。
ただ、インフラが整備されていないので、道路状況が悪かったり、インターネット回線がつながらなくなったりすることがある点に注意が必要です。

マレーシア

マレーシアは日本よりも物価が安く、生活費を抑えて暮らせます。
外食にかかる費用が非常に安く済むのも特徴です。生活費を抑えながら日替わりで外食を楽しんでみるのも良いでしょう。
また、花粉症の原因となるスギやヒノキが生えていないので、ひどい花粉症に悩んでいる方にもぴったりです。

治安も良いので、安全性の高い国であることを重視したいと考えている方にとっても選択肢に挙がるのではないでしょうか。

注意点として、車社会であるため、免許を取得していない方は注意が必要です。
どこに行くにも車が必要になることが多いので、生活が不便になる可能性があります。

タイ

タイは、日本人の移住者から非常に人気の高い国です。
物価が日本よりも安く、家賃や交通費は日本と比較して大幅に抑えられます。
さらに治安が良く、ビザも習得しやすいため多くの日本人から選ばれている国です。

地域によっては日本人が非常に多く、そういった地域であればタイ語がよくわからない方でも日本語で生活可能です。
公的保険制度はないので万が一に備えて民間保険に加入しておきましょう。
日本語が話せるスタッフがいる病院もあります。

なお、気候は日本でいうと一年中夏のような状態です。暑さに弱い方は暮らしにくさを感じてしまう恐れがあります。

オーストラリア

英語が公用語の国です。気候は温暖で過ごしやすく、晴天率が高いのでさまざまなアクティビティも楽しめます。
日本では地震や台風、大雨といった自然災害のリスクがありますが、オーストラリアはこういったものが起こりにくいのも特徴です。

また、医療レベルが高いので、何かあった際は日本と変わらないレベルでの治療が受けられます。
日本との時差が少ないので、日本とリアルタイムのやりとりもしやすいでしょう。

デメリットとして、移住にかかる費用の高さが挙げられます。
就労ビザの申請に25万円ほどかかるほか、移民コンサルタントに依頼する場合は100万円を超える費用がかかることもあるため、
金銭面で余裕のある方に向いています。

オランダ

教育や社会福祉などに力を入れている国であり、子育て世代からも選ばれています。
移住者であっても起業ビザが取れる特徴を持っており、ビザ取得の敷居が低いのも魅力です。

公用語はオランダ語ではありますが、英語を話せる方も多いので英語さえ話せればそれほど不便に感じることはないでしょう。
注意点として、冬が長く雨や雪が降る日も多いので、しっかりとした防寒対策が求められます。
また、物価が高い国であることから、郊外でも家賃は月に15万円以上かかるケースが多いです。

就職先を検討する際は、収入に関することだけではなく、毎月生活にかかる費用についてもよく確認しておかなければなりません。

仕事に就くまでの流れはよく確認を

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いかがだったでしょうか。海外で働きたいと考えている方のため、移住先でも仕事に就けるのか解説しました。
どのような方法があるのか、どういった職種があるのか確認し、具体的に自分が仕事に就くまでの流れを明確にしておきましょう。

現地で日本語教育が求められているといった国では、
日本語教師として働きながら海外移住するといった働き方・暮らし方ができるでしょう。
そのための専門的教育スキルを身 につけるために日本語教師養成講座を受講するのはいかがでしょうか。

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日本語教師養成講座のほか、日本語教員国家試験対策コースもご用意しています。

この記事の監修者

監修者の写真

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。