コラム

日本語教育能力検定試験はどの会場で実施されるのか?

2023.09.21

26988333_m.jpg

「日本語教育能力検定試験の試験会場は?」
「日本語教育能力検定試験の実施時期と日程を知りたい」
「試験当日に意識しておきたいことは?」

昨今、外国人に日本語を教える仕事である日本語教師の需要は高まっています。
本記事では、日本語教育能力検定試験の会場について解説していきます。
日本語教師が国家資格へ移行することも決定しました。
日本語教育能力検定試験の受験に不安や悩みを抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

日本語教育能力検定試験とは?

日本語教育能力検定試験は、「日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的」とした試験です。
また、合格した場合、海外の大学の日本語教育での採用条件や、日本での就職先での有利な評価・待遇を期待できるなど、さまざまなメリットがあります。
試験は毎年1回だけ実施され、その合格率は例年30%をやや下回る程度となっています。
また、日本語教育能力検定試験には級が存在せず、合格点に届かなかった場合は認定が受けられず、チャンスは来年以降ということになります。

<関連記事> 日本語教師の基礎知識

日本語教育能力検定試験の会場はどこ?

ここまで、日本語教育能力検定試験の概要を解説してきました。
ここからは、日本語教育能力検定試験の会場を解説していきます。
全国さまざまな都市が会場として指定されており、令和5年度では以下の7つがそれに該当します。

  • ・北海道
  • ・仙台
  • ・東京
  • ・名古屋
  • ・大阪
  • ・岡山
  • ・福岡

北は北海道、南は福岡まであるため、もっとも近い会場を選べばそれほど交通の不便さはないでしょう。

毎年同じ試験会場で実施されるのか

日本語教育能力検定試験は、毎年同じ試験会場で実施されるとは限りません。
試験会場は、受験者の数によって変更される場合があります。
たとえば、受験者が増えた場合には、試験会場を増やして対応することがあります。
一方で、受験者が減った場合には、試験会場が減少することもあります。
そのため、受験者は試験会場が毎年同じであるということに安心することはできず、あらかじめ詳細情報を確認する必要があります。

日本語教育能力検定試験の実施時期と日程

ここからは、日本語教育能力検定試験に関する以下4つの概要について簡単に解説していきます。

  • ・出願期間
  • ・試験日
  • ・受験料
  • ・合否結果通知の発送

それぞれ簡潔に解説します。

出願期間

出願期間は以下の通りです。

  • ・令和5年7月3日(月)〜7月31日(月)

※令和5年度の出願はすでに受付終了しています。

試験日

令和5年度の試験日は以下の通りです。

  • ・令和5年10月22日(日)9:00~16:40

※令和6年度以降の試験日は公式HPでご確認ください。

受験料

令和5年度の受験料は以下の通りです。

  • ・1万7,000円(税込)

※令和6年度以降の受験料は公式HPでご確認ください。

合否結果通知の発送

令和5年度の合否結果通知の発送については以下の通りです。

  • ・令和5年12月22日(金)

※令和6年度以降の合否結果通知の発送日は公式HPでご確認ください。

日本語教育能力試験の難易度と合格率

日本語教育能力検定試験は日本語教育者が持つべき実践的な能力を測定するもので、実際に授業を行ううえで必要な知識や技術を問う試験です。
このため難易度は高く、合格率も高くはありません。
例年30%をやや下回る程度の合格率であるため、多くの受験者が合格するためには、十分な準備と努力が必要です。
また、日本語教育能力検定試験は全国で開催されており、日本語教師の需要が増す中でますます重要性が高まっています。

試験当日に意識しておきたいこと

ここまで、日本語教育能力検定試験の概要を解説してきました。
ここからは、試験当日に意識しておきたいことについて解説します。
試験は1年に1回しかないため、不測の事態には備えておきたいものです。
ここでは、なかでも重要な以下の3つを紹介します。

  • ・交通機関の運休情報、当日の天候などを確認する
  • ・規則正しい食生活を送り十分に睡眠をとる
  • ・受験票で当日の予定を確認する

それぞれ見ていきましょう。

項目①交通機関の運休情報などを確認する

日本語教育能力検定試験は、全国の各会場で同時に実施されます。
受験生が会場に到達できない場合には、試験に参加できません 。
そのため、試験当日は交通機関の運休情報などを確認することが重要です。
たとえば、大雪や台風などの天災や交通事故、鉄道会社のストライキなどが発生した場合、試験会場までの交通機関が遅延・運休する可能性が高くなります。
その際には、乗換案内のアプリや公式サイト、ニュースサイトなどを通じて最新の情報を確認することが必要です。
受験時間に遅れた場合、試験に参加できないことがあります。
そのためにも、早めの交通情報の確認が必要です。

また、交通機関の運休情報以外にも、天気や気温などの情報も事前に把握しておくことが大切です。
試験会場は空調が効いていることが多く、体温調節しやすい服装で行くことをおすすめします。
しかし、室内と外の温度差が大きくなる場合もあります。
そのため、衣服や持ち物の選択にも注意が必要です。
試験当日は交通機関の運休情報や天気、気温などの情報確認が欠かせません。
事前準備をしっかりと行い、落ち着いた状態で試験を受けることが大切です。

項目②規則正しい食生活を送り十分に睡眠をとる

日本語教育能力検定試験は3部からなることもあり、集中力と持久力が求められます。
十分な睡眠を取ることで、受験当日の疲れを軽減し、集中力を維持しましょう。

また、規則正しい食生活を送ることで、体調を整え、体力をつけることも重要です。
過度な飲酒や、油っぽい食べ物などは、胃腸を刺激するため、消化不良や下痢などを引き起こすことがあります。
受験当日に体調が崩れると、試験本番での集中力が失われてしまうため、食生活には注意が必要です。
緊張やストレスなどによって、食欲が減退することがあります。
しかし、適度な量の食事を摂ることによって、疲れを取り、集中力を維持することができます。
バランスの良い食事を心がけ、規則正しい食生活を送りましょう。

項目③受験会場を確認する

日本語教育能力検定試験の受験会場は、全国7地区です。
受験当日には、会場に迷わないためにも事前に受験会場の確認が必要です。
受験会場の詳細は、自身の「受験票」に記載されているので、慎重に確認しましょう。
地域によっては似た名前の会場がいくつかある場合もあります。
住所などまで確認するようにしましょう。

また、受験当日は会場に到着する時間に余裕をもって出発することが大切です。
交通状況や道路の混雑、天候不良などの予期せぬ事態に備えるため、出発時間を早めたり、交通手段を複数にしたりすることも検討してください。
さらに、受験当日には貴重品の管理にも注意が必要です。
身分証明書や受験票などの重要な書類、スマートフォン、財布など必要なものは、事前にチェックし、万が一の場合に備えて別にバッグやポーチなどに収納し、大切なものをなくさないようにしましょう。

日本語教育能力検定試験の試験会場は全国にある

今回は、日本語教育能力検定試験の試験会場について解説してきました。
年に1度の日本語教育能力検定試験の合格率は、決して高くありません。
日本語教育能力検定試験を受験する予定の人は、しっかり勉強・対策を行ったうえで臨みましょう。

日本語教師養成講座ならルネサンス日本語学院におまかせください!
日本語教師の国家資格「登録日本語教員」になるためのサポートをおこなっています。

日本語教育能力検定試験に合格した人へ、420時間の日本語教師養成講座の受講をおすすめしています。
ルネサンス日本語学院の日本語教師養成講座で実践力を身につけて、一緒に日本語教師を目指しましょう!

<関連記事> 登録日本語教員とは 国家資格化に伴いどう変わる?
<関連記事> 日本語教師の資格は難易度が高い?試験の合格率やおすすめの勉強法を公開
<関連記事> 【2023年度版】日本語教育能力検定試験の合格点・合格率の傾向を徹底解説
<関連記事> 日本語教育能力検定試験はどんな試験?合格ラインや勉強方法を徹底解説