現役日本語教師の日本語豆知識
「日本」は世界地図のどこにある?
公開日:2016.08.03 更新日:2023.04.26
監修者情報
ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師
フランスで日本語を教える友人が帰国するとたくさん買っていくもの。
それは100円ショップの世界地図です。
どうしてそんなもの?フランスにもあるでしょう?と聞いたところ、
「日本が中心の世界地図は日本にしかない」ので、フランス人からのリクエスト
が多いのだそうです。
友人曰く、
「日本は中国と陸続きになっていると思っているフランス人は結構いる」
のだそうです。
彼女も初めてフランスで教えた時に、「日本がどこにあるのか分からない」と
いう生徒が多く、「どうして?地図の真ん中にあるのに」と不思議に思った
そうです。
しかし、フランスで売られている地図を見て、「なるほど」と納得。
フランスではグリニッジ子午線を中心とした地図が一般的で、日本は言葉の通り
「極東」(東の端っこ)に小さく書かれているそうです。
ついでに、オーストラリア人の生徒によると、
「オーストラリアの世界地図は南半球が上、北半球が下に書かれている」
そうです。
夏休みに海外旅行へ行く方。
お土産にその国の世界地図を・・というのも面白いかもしれませんね。
この記事の監修者
ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師
《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格
《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。
《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。
《監修者からのコメント》
日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。