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「~から・・・まで」と「~から・・・にかけて」

天気が変わりやすいこの時期。
天気予報のチェックは欠かせません。
今日はそんな天気予報で使われている言葉について書きます。

天気予報では、こんな言葉をよく耳にします。

「昼過ぎから夕方にかけて、にわか雨か、雷雨があるでしょう。」

この「~から・・・にかけて」という言葉と似ているのが、
「~から・・・まで」です。
両方とも、「~」と「・・・」の部分に場所や時間を表す言葉を入れて、
2点間の起点と終点を述べるときの言い方ですが、実は使い方の違いが
あります。

「~から・・・まで」は、例えば
「昨日、17時から17時半まで猛烈な雨が降りました。」というように、
起点と終点がはっきりと「点」のように示せる場合に使います

一方、「~から・・・にかけて」は
「九州から西日本にかけて猛烈な雨にご注意ください。」とか、
「昼過ぎから夕方にかけてにわか雨か雷雨があるでしょう」というような使い方
をし、起点と終点がはっきりと示せない場合に使います。

つまり、「~から・・・まで」は「点」と「点」を結ぶ言葉、
「~から・・・にかけて」は「面」と「面」を結ぶ言葉
と言えます。

よ~く聞いていると、お天気キャスターの方も、こんな風に使い分けています(意識してか、無意識かは分かりませんが・・・)。

「今日は、昼過ぎから夕方にかけて急な雨にご注意ください。
特に、12時~15時までにお出かけの方は、必ず傘を持っていって
ください。」

今週はこの二つの言葉の使い分けに注意して、天気予報を聞いてみると、
面白いかもしれませんね。

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