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雨が「降り始める」と「降り出す」はどう違う?

梅雨になりましたが、雨の日が少なく、関東は水が心配ですね。
また、暑くなってくると、いわゆるゲリラ豪雨も心配です。

この「雨」にちなんで、今日は「降り始める」と「降り出す」はどう違うのか
をテーマに書きます。

雨が[降り始める/降り出す] 。
こう並べると、どちらも同じように思えます。
しかし、私たち日本人は無意識の内に使い分けています。

次のA)、B)の例文。
「始めた」と「出した」のどちらの方がしっくりくるか考えてみてください。

A)よく晴れていると思ったら、急に雨が降り[始めた/出した] 。
B)天気予報で言っていた通り、夕方から雨が降り[始めた/出した] 。

いかがでしょうか。
A)は『降り「出した」』の方が、B)は『降り「始めた」』の方がしっくり
きませんか?

実は、私たち日本人は、次のように使い分けています。
・「急に」とか、「突然」など、その行為・動作が予想外であったり、
 予測できない場合は「~出す」
を使う。
予測できる場合は「~始める」を使う。

辞書を見ると、「~出す」の説明には「~始める」と同じ・・という定義が
されていますが、実生活では無意識に使い分けているのです。

みなさん、今週は天気予報をよ~く聞いてみてください。
お天気キャスターも、無意識に使い分けているはずですよ。

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