現役日本語教師の日本語豆知識

8時だヨ!全員・・・

公開日:2016.05.25 更新日:2023.04.26

日本語教師と言う職業柄、世界各地の習慣を知る機会が多くあります。
今までも、このブログで紹介してきましたが、今日はタイの学習者が教えて
くれた習慣をご紹介します。

タイでは、1日2回、街中の人の動きが止まる時間があります
それは、午前8時と午後6時
この時間になると、歩いている人も、ランニングしている人も、自転車に乗って
いる人も、みんなピタッと立ち止まるそうです。

何でも、この時間に国歌が流れるので、国民は直立不動の姿勢で聞かなければ
ならない
のだそうです。
もし、立ち止まらない場合は「不敬罪」で逮捕されることもあるのだとか・・

タイ人の学習者がこの習慣をクラスで紹介した時、私だけでなく、世界各国から
来たクラスメイトもびっくりしていました。
食事中でも、勉強中でも、トイレにいても、必ず動きを止めて、直立不動の姿勢
で国歌を聞かなければならないのだそうです。

午前8時と午後6時と言えば、日本では通勤時間帯。
あの人の流れがピタッと止まる・・というのは、ちょっと想像できませんが、
タイでは毎日見られる光景だそうです。

タイに行く機会がある方。ぜひ、体験してみてください。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。