現役日本語教師の日本語豆知識

自腹の誕生日パーティー

公開日:2016.05.18 更新日:2023.04.26

クラスの誰かが誕生日の時は、ちょっとしたお祝いをすることがあります。
みんなで花をあげたり、ケーキを持って来たり、クラス全員のメッセージが
書かれたカードと写真を送ったり・・・と。

日本人同士でも、仕事の後で食事に行って、お祝いすることもありますよね。
こういった場合は、主役の誕生日の人はお金は払わず、周りの人たちが払う
のが日本では多いと思います。

ところが、韓国では「誕生日パーティーの費用は誕生日を迎えた本人が払う」
のだそうです。

びっくり!!!

韓国の李さん曰く、「誕生日のプレゼントをもらうから、そのお礼として
パーティーを開いて、ごちそうします」とのこと。

この話が出たとき、イタリア人とロシア人の学習者が
「私たちの国もそうですよ。誕生日の人がお金を払います」

と教えてくれました。
「みんなへの感謝の気持ちとして、ごちそうする」のだそうです。

日本人はちょっと戸惑うかもしれませんが、「誕生日は感謝の気持ちを表す日」
というのは、素敵だなと思いました。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。