現役日本語教師の日本語豆知識

タイは12月になると国中が黄色くなります。

公開日:2016.03.16 更新日:2023.04.26

自分の国の習慣について話す授業がありました。

その時、タイの学習者が、
タイは12月になると国中が黄色くなりま
12月は王様の誕生日だから、タイ人はみんな黄色いTシャツを着ます。」
と話しました。

私を含め、他の学習者も「どうして黄色なの?」と不思議に思って聞くと、
王様の誕生日の色だから」と言うのです。

なんでも、タイでは、

日曜日=赤
月曜日=黄色
火曜日=ピンク
水曜日=緑
木曜日=オレンジ
金曜日=青
土曜日=紫

というように曜日毎に色が決まっているそうです。
(タイ人はみんな自分が生まれた曜日がいつかを知っているそうで、
星座占い、血液型占いのように「曜日占い」もあるんだそうですよ。)

今のタイの王様は月曜日生まれなので、みんな黄色いTシャツを着て、
お祝いするそうで、このTシャツは毎年新しいものを買うんだそうです。

「じゃあ、次の王様が火曜日生まれなら、みんなピンクのTシャツを着るの?」
と私が質問したところ、
「先生!!タイでその話をしたら、先生は警察に行かなければなりませんよ!
話してはいけません!」と言われてしまいました。
王室への不敬罪があるタイでは、タブーの話のようです。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。