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ものは言いようで腹が立つ
この年末年始の休みの間にある本を読みました。
「ものは言いようで腹が立つ」
(監修:岩淵 匡/ 著:柴田 謙介/サンマーク出版)
という本です。
8年ぐらい前に購入して、読んだ本なのですが、ふと、読み直してみよう
という気になって、手にしました。
改めて読んでみると、面白い!
「なるほど!」と何度もうなづきながら、一気に読んでしまいました。
例えば、「しかし、」の使い方。
「連絡が遅れて、すみませんでした。
しかし、どうしても電話できなかったのです。」
というのか、
「どうしても電話できなかったのです。
しかし、連絡が遅れて、すみませんでした。」
というのかで
聞いている方の「腹の立ち方」は随分変わってきます。
こういう文で比較すると、「しかし、」がどういう働きをする言葉なのか、
よくわかります。
他にも、
「今まで言わなかったけど」とか、
「前から思ってましたが」とか、
「ご存じないかもしれませんが」とか、
余計な前置きが、聞き手に不快感を与えるという例なども載っていました。
こういうのは、日本人だけでなく、上級レベルの日本語学習者に教えたら、
面白いかもしれません。
そういえば、私が以前教えていた学習者に「わざわざ」という言葉を
よく使う人がいました。
「先生、今日は私の国の料理を先生の為にわざわざ作ってきました」とか、
「先生、わざわざお茶を持ってきました。どうぞ」とか・・・。
彼は「わざわざ」の意味を勘違いして使っていたのですが、これを普通の日本人
が聞いたら、きっと「ムッ!」としますよね。
読み終わったあと、考えました。
学習者はこういう言葉や表現のニュアンスを知らないと、本人はそんなつもり
ではないのに、勘違いされることがあるのだろうな・・・と。