現役日本語教師の日本語豆知識

お年玉

公開日:2016.01.06 更新日:2023.04.26

皆さま、あけまして おめでとうございます。
今年もこのブログを通じて「日本語の面白さ」、「外国人から見た日本」などを
紹介していきますので、よろしくお願いします。

さて、お正月ということで、2016年最初のブログは「お年玉」をテーマに
書きます。

日本では大人が子供にあげるお年玉。
今は、二十歳を過ぎても、働いていない学生はもらえることが多いでしょうか。
この「お年玉」文化は日本だけでなく、中国や、台湾、マレーシア、
シンガポール、ベトナム
などでも見られます。

ただ、やはり国が違うと若干違う部分もあります。

例えば、
① 赤い封筒に入れる(赤は縁起の良い色だそうです)
② 偶数の金額であげる(奇数は縁起が悪いそうです)
③ 親戚だけでなく、上司が部下にあげたり、ビルの警備員の人や、
  よく行くお店の人などにもあげる

といういように。

私が一番驚いたのは、マレーシア、シンガポールでは
「結婚するまでは何歳になってもお年玉がもらえる」
ということです。
(40歳でも、50歳でも、結婚していないなら、もらえるそうですよ)

これは、「結婚する = 一人前になる」という意味なのでしょうか・・・。
う~ん・・・。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。