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日本語教師ってどんな仕事?第15回 「なぜ?」を考える習慣が必要です。

「日本語教師」という言葉を聞くと、外国とのつながりが多く、
日々、外国人に囲まれた生活・・という華やかなイメージを
持つ方も多いようです。

しかし、実は日本語教師は地味な仕事です。

とはいっても、教室の中や、学習者とのコミュニケーションの場で
地味にしているということではありません。
むしろ、そういった場面では、「楽しくて、華やか」な仕事です。

では、どんなところが「地味」かと言うと、
教壇に立つための準備をしている時間が大変地味なのです。

どういうことか?
それは、「日本語」について
ひたすら「なぜ?なぜ?なぜ?」と自問自答する作業が求められるからです。

新聞のとある記事によると、トヨタ自動車では「なぜ?を5回考えること」が
求められるそうですが、日本語教師も同じです。
自分が教えようとしている日本語について、常に「なぜ?」を考えることが
要求されます。
それは、
その「なぜ?」は、外国人が日本語に対して感じる「なぜ?」だからです。

この「なぜ?」を考える作業。
はっきり言って、根気が要ります(泣)。
まるで、禅問答のようです・・・(涙)。
大抵は、辞書に答えは書いてありませんし、参考書もほとんどありませんから、
自分でどうにかするしかないわけです・・・。

しかし、そこで諦めて「昔からそう言うの!」と投げ出してしまうことは、
「外国人の立場になって日本語を考えることを投げ出すこと」に繋がります。
つまり、そうなったら「日本語教師」ではなく、ただの「日本人」だという
ことです。

日本語教師を目指そうという皆さん。
このなぜ?」を考える習慣を大切にしていきましょう!!

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