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日本語教師ってどんな仕事?第11回 日本語教師に求められるもの(1)
先週からスタートした「日本語教師に求められるもの」シリーズ。
今日からいよいよ本格的にスタートです。
その第1回目は、ズバリ!
「日本語教師の頭の中」です。
皆さんは「日本語教師の頭の中」ってどうなっていると思いますか?
・国語辞書が1冊入っている(いわば、「歩く国語辞書」)
・テレビの「日本語」クイズに全問正解できる(=日本語オタク)
とイメージしますか?
(というより、そうでなければ、教えられないと思っていますか?)
もし、そんなイメージであれば、それはちょっと違います。
日本語教師だって、辞書は引きます(常に手元において、調べています)。
日本語教師だって、テレビの「日本語」クイズに間違います
(知らないこともたくさんあります)。
特に、『テレビの「日本語」クイズ=日本語教師が教える日本語』という
イメージをお持ちの方に伝えたいのは、
「あの内容を教える場面はほとんどありません!」ということです。
私たち日本語教師の頭の中には、あのクイズより、
もっと、もっと根本的なことがたくさん入っています。
例えば、先週金曜日のブログに書いたように「ある」と「いる」の違いとか、
「これ」、「それ」、「あれ」ってどういうふうに使い分けているの?とか。
(今度、機会があるときにブログで触れたいと思います)
つまり、
普通の日本人なら「当たり前」過ぎて、国語辞書すら引かないような言葉や
テレビの番組担当者が「クイズ」にしようとも思わない「普通の」言葉について
のルールや使い分けが頭の中に入っています。
なぜなら、
外国人はそういった『日本人にとって「当たり前」で「普通」の言葉』が
「なぜ?どうして?」だからです。
ですから、日本語教師の頭の中は
普段、私たちが無意識に使っている日本語についてのルールと使い方
が入っているのです。
次回は、その頭の中について、もう少し詳しくお話します!