現役日本語教師の日本語豆知識

日本語教師ってどんな仕事?第8回 日本語教師の魅力って?~その1~

公開日:2015.06.08 更新日:2023.04.26

外国人に日本語を教える「日本語教師」。
人に何かを教えるという仕事ですから、授業準備や、教材作成など
人に見えないところでの努力、苦労も実はたくさんあります。

しかし、不思議なことに日本語教師になった人たちからは、

今まで、日本語教師をやめようと思ったことはありません
一度、この仕事を体験してしまうと、どんどんハマってしまう

という声が多く寄せられます。


そんな「日本語教師」の仕事の魅力を先生方に聞いてみました。

・世界中に知り合いができる!
 (将来の夢は、教え子を訪ねて「日本語で」海外旅行をすること♪)
・聞いたことも、見たこともない国の人たちに出会える。
・年齢、国籍、性別に関係なく、様々な人たちと交流できる。
・学習者の数だけ、新しい文化、価値観に出会い、世界の面白さを実感する。

という「世界を肌で感じる」魅力を語る先生方もいます。

他には、

・うれしくて涙を流せる仕事。
 (学習者が目標達成したときに、一緒に涙を流して喜べるんです!)
・日本語研修が終わった後も、「人と人」として、一生お付き合いができる。
・同じ目標に向かって、一緒に努力し、それを叶えた時の感動を分かち合える
 仕事。

など「人と人とのつながり・絆」を魅力にあげる先生方もいます。

他にも、

・いままで当たり前と思っていた事が外国人にとっては「なぜ?」
 「どうして?」となり、「日本語」、「日本」、「日本人」について
 再発見できる。
・世界から見た「日本の良さ・おもしろさ」を知ることができる。

という「日本再発見」の機会が多いことを魅力という先生も。

こう挙げてみると、日本語教師という仕事の魅力は「一方通行」ではなく、
双方向の交流・刺激」、「人と人とのつながり」というのがキーワード
のようですね。

他にも、たくさん魅力がありますので、それはまた来週15日(月)に!

→ルネサンス日本語学院の法人向け日本語研修はこちら

この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。