現役日本語教師の日本語豆知識

日本語教師ってどんな仕事?第6回 日本語教師の活躍の場 ~国内編~

公開日:2015.05.25 更新日:2023.04.26

日本語教師になったら、どんな所で活躍できるの?

日本語教師を目指そうという皆さんの素朴な疑問です。
確かに、日本語教師の求人は新聞などでもあまり見かけないので、
外から見れば「謎の職業」かもしれません。

「教師」という言葉から、「学校の先生」→「学校で教える」と
イメージする方。
「英会話教師」の日本語版ということで、「語学スクールで教える」と
イメージする方。
お住まいの地域に日本語ボランティア教室があって、そこで教えると
イメージする方。

この3パターンを想像する方が多いでしょうか?

実は、日本語教師の活躍の場は、もっとたくさんあります。
国内では主に、次のような場で私たちは日本語を教えています。

① 日本語学校
② 大学の留学生別科
③ 外国人を採用している企業
④ 外国籍介護士のいる施設
⑤ インターナショナルスクール
⑥ 在日大使館・領事館
⑦ 海外技術研修センター
⑧ 小・中学校
⑨ 自治体やボランティア団体の日本語教室
⑩ (個人的に頼まれた場合の)家庭教師

というのが、日本で教える場合、ポピュラーな職場です。

一昔前は①、②がメインでしたが、ここ数年、急増しているのが
③の「外国人を採用している企業」での日本語教育です。
私たちルネサンス日本語学院の教師も③の「企業での日本語教育」で
たくさん活躍しています。

日本語教師という仕事は、
「日本語を勉強したい外国人がいる場所すべてが職場」
といっても過言ではありません。

→ルネサンス日本語学院の法人向け日本語研修はこちら

この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。