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外国人にとって分かりにくい文字

日本語の勉強の最初は、「文字」を覚えること。
学習者たちは何度も練習して、覚えます。

そして、「ひらがな」、「カタカナ」を覚えた学習者たちは、
外で見る看板や案内板に自分の読める文字があると大喜びで、
「あ!」、「イ!」などと読み上げています。

そんな彼らが「分かりにく~い!!」と口を揃えて言う文字があります。

それは・・・
カタカナの「ン」と「ソ」。


もちろん、この文字を人が手書きした場合や明朝体で書かれている時は
学習者も判別できます。
しかし、看板などによくある「ポップ体・太字」の場合、
「ン」なのか、「ソ」なのかの判別が難しいとのことです。

特に縦看板の場合、限られた長さの中に、文字を入れていくので、
文字自体が少し潰れ気味になりますよね。

そんな看板があると、私も学習者からよく
『あれは「ン」ですか、「ソ」ですか???』と質問を受けます。

よく見ると微妙な違いがあるのですが、パッと見たときには、
「う~ん・・・。確かに判別しにくいなぁ・・」と思います。


皆さん、今度街を歩くとき、看板の「ン」と「ソ」の文字に注意して、
見てみてください。
日本語を勉強する外国人の気持ちがちょっぴりわかるかもしれません。


(余談)
私の中学時代の同級生(日本人)は駅の案内板の
「降り口(ぐち)」を
「降りロ(ろ)」と
最後の「口」をカタカナの「ロ(ろ)」と読んでいました・・・・。
彼女曰く、『「降りろ!」って命令口調だよね』。
クラスメイト「・・・・・。」


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