現役日本語教師の日本語豆知識

予想外の『あいさつ』

公開日:2015.04.30 更新日:2023.04.26

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

GWが始まりました!
今年は長い休みがとれるようで、海外に行く方も多いとか。

それにちなんで・・・ではありませんが、
今日の「日本語教室からこんにちは!」では、
海外で教えていた時のエピソードをご紹介したいと思います。
(昨日水曜日は祝日だったので、本日木曜更新です)

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どうして日本語を勉強するのか。
日本に住む外国人の場合、「必要に迫られて」というのが
一番多いかと思います。

一方、日本に住んでいないのに日本語を勉強をする場合、
その理由ときっかけは本当にさまざまです。

「仕事のため」
「息子が日本人と結婚したから」
「日本に留学したいから」
「日本の文化に興味がある」などなど・・・。

10代や20代前半の学習者に多いのは
「日本のアニメが好きだから」という理由。
(アニメの話になると止まりません・・・。私はちんぷんかんぷん・・・)

私がイギリスで出会った学習者。
彼は初対面のとき、大きな声でニコニコしながらこう挨拶をしてくれました。


「はじめまして。ぼくはアニメオタクです!!」


たぶん、そのときの私は鳩が豆鉄砲をくらったような顔を
していたことでしょう。

初対面でそんな挨拶をしたのは、後にも先にも彼だけです。
いつもキティちゃんのノートで楽しそうに勉強していました。

そういえば、昨年教えたインド人の学習者(男性)も

「キティちゃんが大好きです!!」

と言って、色々なグッズを持っていました。


二人とも元気にしているかな。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。