現役日本語教師の日本語豆知識

日本語教師ってどんな仕事?第3回 日本語は世界何カ国で勉強されている?

公開日:2015.05.07 更新日:2023.04.26

監修者の写真

監修者情報

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

皆様、楽しいGWを過ごされましたか?
今日から仕事!という方も多いかと思いますが、
気持ちはもう「夏休み」に向かっていたりして?!?

私はこのGWに鳥取の非常に険しい山の上にあるお寺に行きましたが、
その山中でたくさんの外国人観光客に会い、山道をすれ違う際に皆さん
「こんにちは~!」と挨拶してくれるのが、とてもうれしかったです。
こんなところが日本語教師ですね。

ところで、皆様。
日本語は世界195何カ国中、何カ国で勉強されていると思いますか?

この質問を日本人に投げかけると、
「う~ん。2、30カ国?」
「50カ国より少ないと思う」
と答える方が一番多いです。


では、答えは・・・・

なんと!!!

136カ国(地域)!!!

です!!!


どうですか?
びっくりされましたか?

世界の約70%の国々に、私たちの母語である「日本語」を勉強する人が
いるのです。

一人の人間が一生のうちに世界136カ国を訪問するのは、
ちょっと難しいかもしれません。

しかし!!
日本語が教えられれば、世界が自分の方に向かってきてくれます。

日本語教師は想像以上にグローバルな仕事なのです。

→ルネサンス日本語学院の法人向け日本語研修はこちら

この記事の監修者

監修者の写真

松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。