現役日本語教師の日本語豆知識

ロシアの子育て術?

公開日:2016.01.27 更新日:2023.04.26

先日、ロシア人で、もうロシアに帰国した教え子がメールをくれました。

「先生!娘が生まれました~♪」と嬉しいお知らせ。

たくさんの写真を添付して送ってくれたのですが、そこに写っている赤ちゃんは
なぜか裸か、布でぐるぐる巻きの状態
赤ちゃんはかわいいのですが、日本人からすると、ちょっと違和感がある写真
でした。特に、ぐるぐる巻きの写真は、みの虫のようで・・・。

不思議に思って、彼女に聞いてみると、
「えっ?!日本ではこうしないのですか???」との反応。

なんでも、ロシアでは寒さに慣れさせるため、室内では赤ちゃんを裸にしておく
のだそうです。
更に、どんなに寒くても、必ず乳母車に乗せて、毎日散に出かけるそうです。
(もちろん、この時は裸ではありません。しっかり防寒具を身につけさせます)
こうすることで、ロシアの寒さに慣れていくのだとか・・・。

また、赤ちゃんをぐるぐる巻きにするのは、骨が柔らかいうちに姿勢をよくする
ため
だそうで・・・。
(私にはとても苦しそうに見えるのですが、そうでもないのでしょうか)

日本語を教えていると、日本と外国の違いを知る機会が多くありますが、
子育て術(?)も色々違うようですね。

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この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。