現役日本語教師の日本語豆知識

日本語教師ってどんな仕事? 第4回 日本語教師の前職は・・・

公開日:2015.05.11 更新日:2023.04.26

国内でも、海外でも活躍できる「日本語教師」に興味を持って、
インターネットや本でいろいろ調べる方も多いかと思います。

そして、調べているうちに「私でもできるのだろうか・・・」と
不安を感じることもあるのではないでしょうか。

そこで、今回は「どんな人が日本語教師になるケースが多いの?」
ということで、日本語教師の前職について、紹介したいと思います。


皆さんは「日本語教師になる人」はどんな人が多いと思いますか?
こんな質問を投げかけると、

「大学で専門の勉強をしてきた人」
「海外留学の経験がある人」
「学校の先生や塾の講師などの経験がある人」

など、「以前から語学や教育に関わっている人」というイメージの答えが多く返ってきます。


では、実際のところ、どうか・・・というと、
日本語教師の前職は・・・

「多種多様」!!

です。


私たちルネサンス日本語学院の先生方の前職を聞いても
「専業主婦」(とても多いです)
「OL」(これも「主婦」と同じぐらい多いです)
「会社員」
「フリーター」
「学生」
・・・などなど、『語学や教育に関わって「いなかった」人』ばかりです!!


また、最近の傾向として「定年退職後」に日本語教師になるといった
男性の方も増えてきています。
ルネサンス日本語学院にもこういった男性の先生たちがいて、
企業の外国人社員研修などで活躍されています。


こんなふうに、『語学や教育に関わって「いなかった」人』が、
日本語教師になるケースがほとんどです。


勉強する人の層が均質な学校の教員と違って、
日本語を勉強する外国人たちのプロフィールは「多種多様」。

それだけに、日本語教師という仕事は皆さんが
「日本人として経験したこと全てが役に立つ」と言えるかと思います。

→ルネサンス日本語学院の法人向け日本語研修はこちら

この記事の監修者

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松田 良子 Ryoko Matsuda

ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座講師

《資格》日本語教師養成課程修了・日本語教育能力検定試験合格

《経歴》日本語教師養成講座を修了後、約30年に渡り、大使館、留学生、インターナショナルスクール、企業などで日本語教育に従事。また、(社)国際日本語普及協会の「地域日本語教育コーディネーター研修」修了後は、地域の日本語教育、ボランティア支援や教育委員会日本語研修プログラム、NHK文化センター、一部上場企業などへの日本語教育コーディネイトや日本語教師養成に携わり、日本語教育総合支援など多方面で活躍中。

《専門分野》就労者・生活者・年少者に対する日本語教育。

《監修者からのコメント》

日本語教師の勉強は、「知識」だけでも、「技術」だけでもだめです。 両方揃って初めて「学習者」という同乗者が安心して授業を受けられます。単なる知識の講座ではなく、皆さんより少し先を歩く私たち現役日本語教師が考え、悩み、苦労してたどり着いた答えを多く取り入れた「現場目線」を意識しています。
私自身、国語教師を目指し、日本語の文法にも自信があったにもかかわらず、「こんにちは。」の使い方を外国人に教えられなかった…というショックから、「日本語」に興味を持ち、日本語教師になりました。日本語教育業界は、わかりやすそうでわかりにくいですから、この業界の専門知識のある人に相談することがおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。