大阪校ブログ
漢字にだまされないで!?中国語と日本語の深~い違い
2025.06.12
中国語と日本語の違いが面白い!
~似ているようで、実はぜんぜん違う!~
こんにちは、登録日本語教員を目指して勉強中の人です。
中国語と日本語って、同じ「漢字文化圏」だし、似ているところも多いように思えますよね。でも、実際に比べてみると、「えっ、こんなに違うの!?」と驚くこともたくさんあります。
今回は、私が日本語教師養成講座で学んで気づいた、日本語と中国語の面白い違いをご紹介します!
※筆者は大学で中国語を第二言語で勉強していました。
1. 似ているようで通じない!?「漢字」の不思議
まず、日本語と中国語のいちばん大きな共通点といえば「漢字」。
でも、この共通点がかえって混乱のもとになることもあるんです。
たとえば、
日本語 | 中国語(簡体字) | 意味(中国語) |
---|---|---|
手紙 | 手纸 | トイレットペーパー! |
愛人 | 爱人 | 配偶者(夫・妻) |
勉強 | 勉强 | 無理に頑張る、押しつける感じ |
2. 助詞がない!?文のつながり方が違う
中国語には「は」「が」「を」などの助詞がありません。
たとえば、
-
日本語:私は日本語を勉強します
-
中国語:我学习日语(私は 学ぶ 日本語)
語順は似ているのに、助詞を入れなきゃいけない日本語は、中国語話者にとってちょっと面倒。とくに「が」と「は」の違いは、英語話者と同様、混乱ポイントです。
3. 敬語がない!?
中国語にも丁寧な言い方はありますが、日本語のような「敬語の体系(尊敬語・謙譲語・丁寧語)」はありません。
たとえば、
-
日本語:「先生がいらっしゃいました」
-
中国語:「老师来了」(先生 来た)
のように敬語がない分、言葉はシンプルですが、日本語の敬語を学ぶ中国語話者にとっては「誰を立てればいいのか?」「何を使えばいいのか?」がとても難しい部分になります。
4. 発音と声調の逆転現象?
日本語の発音は、音節が単純でフラット。一方、中国語は「四声(声調)」があるので、同じ音でもトーンが違うと意味が変わります。(筆者はここでかなり苦戦しました・・・(´;ω;`))
たとえば「ma」という音でも、
-
mā(母)
-
má(麻)
-
mǎ(馬)
-
mà(罵)
日本語には声調がないので、中国語話者にとっては「なんか平坦で違和感がある」と感じることもあるそうです。逆に、私たちが中国語を学ぶときは、この声調が最大の難関ですよね!
5. 「言わなくても通じる」文化の違い
日本語では、主語や目的語を省略しても文脈で通じることが多いです。
-
「今日、行く?」
-
「うん、行く。」
誰が?どこに?をはっきり言わない、いわゆる"察しの文化"。
一方、中国語では主語や目的語を比較的しっかり言うので、日本語のこの"あいまいさ"に戸惑う中国語話者は多いようです。
日本語を教えるということは、日本語そのものを知り直すことでもあると、日々実感しています。
次回は、ベトナム語や韓国語との比較もしてみたいなと思っています。お楽しみに!