大阪校ブログ
「国語」≠「ニホンゴ」
2025.06.06
みなさんは「日本人の知らない日本語」という漫画をご存じですか?
日本語教室で起こる、学習者たちの「ニホンゴ」に対する疑問やつまずきを
まるでコントのように面白く紹介しているコミックです☆
例えば...
・「立って言ってください」という意味で伝えたのに、「た」と返されてしまう
・「冷める」と「冷える」の違いは?
・「お」と「を」は同じ発音ですか?
・中国の漢字の書き順と日本の漢字の書き順が違う?
など、普段何気なく使っている母語話者としては出てこない疑問が沢山紹介されます。
そんな私も日本語を教えている時に、とある質問に悩まされたことがあります。
「伸ばす棒(ー)をどこに入れればいいかわかりません...」というものです。
音声学を対面でじっくりと勉強して分かったことですが、
学習者は「拍」の感覚をつかむのがとても難しいようです。
英語では[supermarket]を[su-per-mar-ket]と4音節で発音する一方、
日本語では「ス・ー・パ・ー・マ・ー・ケ・ッ・ト」と9拍で発音します。
日本には日本人特有の発声リズムがあるのです!
他にも、「病院(びょういん)」を「びょいん」「びよういん(美容院)」などと
誤解を招く発音をしてしまうこともあります。
学習者が不利益にならないように教えるのも日本語教師の役目です。
日本語を教えていく中で、様々な問いを見ていると、
「国語」は学んできていても「ニホンゴ」は学んでこなかったなぁ
と気づかされますね...。
私たちが知らない日本語を、教壇実習や留学生との関わりで知ることが出来ます♪
音声学も対面で、日本語学校で教師として働いてきた先生から教えてもらえるので、
どんなところに学習者のつまづきがあるのか教えてくれますよ(^O^)/
日本語って知れば知るほど奥が深いです!