大阪校ブログ
420時間と実践研修コース、どちらを選ぶ?制度の違いと注意点
2025.10.09
日本語教員養成講座を選ぶ際に、「420時間コース」と「登録日本語教員養成・実践研修コース(以下"実践研修コース")」のどちらを選ぶかは非常に重要な判断になります。
特に「将来的に基礎試験を免除される権利」をどう確保するかという点で、選び方が大きく異なってきます。以下、制度上・制度変更後の見通しをふまえて整理します。
※ルネサンス日本語学院では現在「登録日本語教員養成・実践研修コース(以下"実践研修コース")」を開講しております。
制度的なポイント:基礎試験の免除ルール
制度を定めた文部科学省資料によれば、養成機関ルートにおいて「登録日本語教員養成機関として文部科学大臣の登録を受けた機関の課程を修了した方」は、日本語教員試験の基礎試験が免除される旨が記載されています。
さらに、登録日本語教員取得ルートの資料にも、登録実践研修機関で課程を一体的に実施する場合には、実践研修および基礎試験の免除が整理されているルート構成が示されています。
つまり、制度上「登録認定された講座を修了すれば基礎試験免除」が原則として設けられていることが明示されています。
なぜ "大卒だから420時間だけ" はおすすめできないと言われるか
制度改正後の整理や経過措置ルートを見ると、以下のような点が指摘できます:
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期間限定の経過措置
420時間コースを修了した大卒者は、「経過措置期間中(一定期間内)※2029年まで」に応用試験を合格する必要があります。2029年以降は基礎試験が免除になりません。新講座の「実践研修コース」だと、無期限で基礎試験が免除になるためおすすめです。 -
学歴に関わらず実践研修を制度内で修了できる講座を選ぶ必要
たとえ大卒であっても、420時間課程が登録養成機関・登録実践研修機関として登録されていなければ、基礎試験免除が認められない可能性があります。制度資料では「登録日本語教員養成機関として登録を受けた機関」で課程修了した者は基礎試験免除と明言されています。
したがって、「大卒だから420時間だけで十分」という思い込みはリスクになり得ます。特に、将来制度要件が変わったり、講座の認定基準がより厳格化されたりする可能性を考えると、より安全なルートを選ぶ方が安心と言えます。
補足:短大・専門・高卒・中卒の方が注意すべき点
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登録制度では、受験自体に学歴制限は設けられていません。
- ただし、基礎試験を免除にしたい方は新講座の「実践研修コース」を開講している養成講座でないと、基礎試験が免除になりません。
※420時間の養成講座だと、基礎試験免除にならない
つまり、大卒以上の方以外は、講座選びと登録認定の有無を慎重に見る必要があります。
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