大阪校ブログ

なぜ日本語教育は"話す練習"が中心なの?

2025.10.02

「日本語を学ぶ授業って、文法をノートにまとめたり、漢字を書いたりするのかな?」
そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。

でも実際の日本語教育では、「話す練習=発話」をとても大事にしています。
今回はその理由や授業の特徴をご紹介します。


どうして"話すこと"が大事なの?

日本語を学ぶ人の多くは、

  • 日本で生活する

  • 日本で働く

  • 日本の学校で勉強する
    など、「実際に人とやりとりする場面」で日本語を使います。

だから授業では、ただ知識を覚えるだけでなく、「すぐに使える日本語」を口に出して練習するのです。


文法も"使ってみて"覚える

もちろん文法や語彙も必要です。
でも日本語教育では、「知識として覚える」よりも 「会話で自然に使える」 ことを重視します。

たとえば:

  • 「~てください」 → お店で注文する場面をロールプレイ

  • 「~ています」 → 写真を見て「彼は走っています」と口頭練習

こうして、文法は会話の中で定着していきます。


ペアやグループで楽しく練習

発話中心の授業では、学習者同士が一緒に練習することも多いです。

  • ペアでロールプレイ

  • グループで伝言ゲーム

  • インタビューごっこ

「間違えても大丈夫!」という雰囲気の中で、実際に使いながら学んでいきます。


バランスも大切

とはいえ、授業が「話すことだけ」で終わるわけではありません。

  • 聞く練習(聴解)で耳を鍛える

  • 読む練習(読解)で知識を広げる

  • 書く練習で表現を整理する

これらと組み合わせることで、総合的に「使える日本語」が身につきます。


まとめ

日本語教育は、「知っている日本語」ではなく、「使える日本語」を目指します。
だからこそ、授業は"話す練習"を中心に進められるのです。

日本語教師養成講座では、こうした発話活動の工夫や授業の進め方を学び、模擬授業で実際に体験できます。
「教科書を読むだけじゃない」日本語教育の世界を、ぜひのぞいてみてください!