大阪校ブログ

新刊紹介:登録日本語教員試験「応用試験」特化テキスト2冊

2025.09.30

国家資格となった登録日本語教員試験に向けて、「応用試験」の部分を強化したい人のための新しい参考書が出ました。
今回は、特に注目の2冊をご紹介します。


『日本語教員試験 応用試験 問題集』

(志賀 璃子 著/出版社未記載)
→ 応用試験全体をカバーする問題集。設問形式が新試験と近く、応用力を養うのに適した実戦的な構成となっています。

特徴・使い方ポイント

  • 応用試験で問われる読解・構文・複数資料対応問題などを踏まえた設問が多め

  • 解答解説も丁寧で、「なぜその選択肢なのか」がわかるように書かれている

  • 初見の応用問題に慣れる練習として使いやすい


日本語教員試験「応用試験読解」解ける500問

坂本 正 著
読解パートに絞った応用問題集。500問ものバリエーションがあり、読解力を鍛えるにはピッタリの一冊です。

特徴・使い方ポイント

  • 読解問題に特化しているため、読解セクションの得点アップを狙える

  • 長文・資料・図表を使った読解も網羅しており、志望校・試験傾向の変化にも対応

  • 時間を計って解く訓練を繰り返し、解くスピードと精度を鍛えるのに向いている


これらのテキストを使う際の勉強戦略(私なりの見解)

  1. 基礎の土台がなければ応用は伸びない
     応用問題集を始める前に、文法、語彙、漢字など基礎部分はしっかり押さえておきましょう。応用問題を解くとき、基礎が定着していないと選択肢の読み違いや理解ミスが起こりやすくなります。

  2. 仮解答 → 解説精読 → 再考をセットで
     まずは時間内に解いてみて、答えを出します。そのあと解答解説を丁寧に読み、なぜ自分の選んだものが誤答だったかを検証し、再度考えることで理解が深まります。

  3. 間違えた問題を「なぜ間違えたか」分析する
     設問タイプ(語彙、構文、論理展開、資料読み取りなど)を分類し、弱点を可視化。次に取り組むべきテーマを明確にできます。

  4. 時間配分の練習を必ず取り入れる
     応用試験は時間との戦い。特に読解問題は時間をかけすぎると回りきれなくなるので、1問あたりの時間目安を決めて演習しておきましょう。

  5. 模擬試験形式で定期的に通して解く
     テキストや問題集の章ごとに演習をするだけでなく、実際の試験形式(時間・分野順・制限付き)で一度通しで解いてみるのが効果的です。


まとめ

この2冊は、登録日本語教員試験の 応用部分を強化したい人にとって非常に有用な教材です。特に、

  • 『日本語教員試験 応用試験 問題集』:応用全体の対応力を養える

  • 『応用試験読解 解ける500問』:読解に特化して、読解セクションを重点的に克服したい人に最適

な組み合わせになります。

基礎を固めつつ、応用問題をしっかり練習して、本番で得点できる力を身につけましょう。