大阪校ブログ

日本語学校での就職事情ってどうなってるの?~これから日本語教師を目指す方へ~

2025.07.04

こんにちは。
「日本語教師として働きたいけれど、実際に就職先ってあるの?」
「日本語学校って、求人が多いの?待遇はどうなの?」
日本語教師養成講座を受講中の方や、これから目指す方からよく聞かれる質問です。

今回は、日本語学校での就職事情について、現場でのデータを交えてご紹介します。


◆ 求人はある? → はい、需要は高まっています!

現在、日本国内では外国人留学生の受け入れが回復し、日本語学校の求人は増加傾向にあります。

特に以下のような背景から、教師のニーズは高まっています。

  • 技能実習生・特定技能人材の増加

  • 留学生の進学・就職ニーズの多様化

  • 2024年から開始された「登録日本語教員制度」よる教員体制の見直し

ただし、「どこでも簡単に採用される」というわけではなく、即戦力現場経験を求める学校も多いため、養成講座での実習や現場の経験は強みになります。


◆ 雇用形態は? → 非常勤からのスタートが主流

まずは授業に慣れるため、非常勤講師として就職される方も多いです。
(例:週2~3日、1日2~4コマなど)

▶ 非常勤講師のメリット

  • 授業に集中できる

  • 他の仕事や家庭と両立しやすい

  • 複数校を掛け持ちすることも可能

  • 授業準備に時間を割ける

▶ デメリット

  • 社会保険や賞与がないことも多い

  • 安定収入を得るには工夫が必要

実績を積めば非常勤から常勤・専任登用されるケースもあります
学校によっては、初めから専任候補として採用する募集もあります。
ご自身でどちらが良いか、考えてみると良いと思います!


◆ 必要な資格は? → 登録日本語教員制度に注目!

2024年から始まった国家資格「登録日本語教員」制度により、今後はこの資格を持つことが就職のスタンダードになる可能性があります。

【主な就職条件】

  • 大学で日本語教育を専攻または副専攻

  • 420時間以上の日本語教師養成講座を修了

  • 日本語教育能力検定試験の合格

  • ※今後:登録日本語教員の資格保持者

現時点では資格の種類が分かれていても大丈夫ですが、今後は「登録日本語教員」であることが採用条件になる学校も増えると予想されます。


◆ 求人の探し方は?

現場経験を積みながらのステップアップが多いため、「まずは非常勤で経験を積みたい」「進学指導のスキルも磨きたい」など、希望を明確にして探すのがコツです。


◆ 給与や待遇は? → 学校により差があります!

非常勤講師の場合、1コマ(45~60分)あたり1,800~3,500円ほどが相場。

  • 経験や地域によって異なります

  • 授業準備・打ち合わせが給与に含まれないことも

専任講師・常勤になると、月給20万〜30万円台+社会保険・賞与ありが一般的です。
また、担任業務や進路指導、校務なども業務に含まれます。

"教えること"が好きな人にとっては、やりがいは十分にある職場です。


◆ おわりに:日本語教師の未来は広がっている!

日本語学校での就職は、たしかにスタート時は非常勤が多かったり、安定性に不安を感じることもあるかもしれません。
でも、「教えることが好き」「異文化と関わりたい」「誰かの人生を支えたい」――そんな想いがある人には、かけがえのない出会いと経験が待っています。

2024年から始まった国家資格制度により、日本語教師の社会的地位や待遇も少しずつ変わっていくはず。
今から準備をしておけば、これからの時代に求められる教師として活躍できるチャンスも広がります。