大阪校ブログ
外国人留学生が日本で就職するまで~日本語教師が知っておきたい流れとポイント~
2025.08.26
日本で学ぶ留学生の中には、「将来は日本で働きたい!」と考える人がたくさんいます。
でも実際には、就職活動の進め方や必要な準備が分からず困ってしまう留学生も少なくありません。
そこで今回は、外国人留学生が日本で就職するまでの流れを分かりやすくまとめました。
1. 就職活動のスケジュールを知る
日本の新卒採用は、独特のスケジュールで動きます。
大学生・大学院生の場合
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大学3年生の夏~:インターンシップ
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大学3年生の冬~:企業説明会
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大学4年生の春~:エントリー、書類選考・面接
母国の就職活動のスタイルとは大きく違うため、日本語教師やキャリア支援担当が説明してあげる必要があります。
日本語学校生の場合
日本語学校を卒業後に専門学校・大学・大学院へ進学する人もいれば、直接就職を目指す人もいます。就職を希望する場合は、大学生のスケジュールとは異なり、次のような流れになります。
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入学後すぐ~:日本語力アップ(JLPTやビジネス日本語の習得)
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在学中:学校が主催する就職ガイダンスや企業説明会に参加
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卒業の1年前頃~:履歴書作成、応募、面接準備
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卒業時期に合わせて:内定→在留資格変更手続き
つまり、日本語学校生は在学中から早めに就職準備を始める必要があるのです。特に、日本語力や在留資格の条件が就職活動に直結するため、教師や学校側のサポートが欠かせません。
2. 必要な日本語力
企業が採用時に重視するのは、日本語で仕事ができるかどうかです。
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日本語能力試験(JLPT)N2以上が一般的な目安
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ビジネス敬語やメールの書き方
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面接での自己紹介・志望動機
授業の中でも、こうした実践的な日本語を学ぶことが大切になります。
3. 履歴書・エントリーシートの作成
留学生が最初に苦労するのが書類作成です。
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履歴書のフォーマットが日本独特
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志望動機の書き方が分からない
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自己PRを日本語で簡潔にまとめられない
日本語教師や学校のスタッフが、添削やアドバイスを行うことで学生の安心感につながります。
4. 面接対策
面接では、語学力だけでなく「日本の企業文化に合うか」もチェックされます。
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礼儀作法(お辞儀、言葉遣い、姿勢)
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グループディスカッションの練習
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想定質問への答え方(長所・短所、志望動機など)
こうした練習を重ねることで、自信を持って本番に臨むことができます。
5. 在留資格の変更
内定後には、「留学」から「就労」への在留資格変更が必要です。
申請には、内定先の会社からの書類や成績証明書などが必要で、手続きに時間がかかることもあります。
この部分は、学校や企業の担当者と協力して支援していくことが大切です。
まとめ
外国人留学生が日本で就職するまでには、
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就職活動のスケジュール理解
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日本語力の向上
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履歴書や面接対策
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在留資格の変更手続き
といった段階があります。
日本語教師は、単に日本語を教えるだけでなく、学生が日本社会で働くための橋渡しとして大きな役割を担っています。
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