大阪校ブログ

書いてから話す!質問カード集 ~会話が苦手な学習者も安心して話せるアクティビティ~

2025.08.08

日本語の授業で会話練習をするとき、こんなことはありませんか?

  • 学習者がなかなか話し出さない

  • 間違えるのが怖くて黙ってしまう

  • 発話の量が偏ってしまう

そんなときにおすすめなのが、「書いてから話す」質問カード活動です。
事前に書く時間を取ることで、会話が苦手な学習者も安心して参加でき、話す内容が整理されます。


◆ 活動の流れ

1. 質問カードを準備する

あらかじめテーマに沿った質問を書いたカードを用意します。
例:テーマ「休日の過ごし方」

  • 休みの日は何をしますか?

  • 最近行った場所はどこですか?

  • 誰と過ごしますか?

  • 何時に起きますか?

※質問は学習者のレベルに合わせ、文法や語彙をコントロールしましょう。


2. 書く時間を設定

各質問に対して、短いメモやキーワードを書きます。
例:
「休みの日は何をしますか?」→「家で映画・Netflix」
「誰と過ごしますか?」→「一人・友だちと」

ポイント:
このとき、完璧な文にする必要はありません。あくまで話すための準備です。


3. ペアまたはグループで会話

メモを見ながら質問に答えたり、お互いに質問をします。
書いた内容をもとにするので、沈黙が減り、会話がスムーズになります。


4. 発展活動

  • 相手の答えをメモし、後で全体に紹介する

  • 自分と相手の共通点や違いを発表する

  • 書いたメモを使って短い文章や日記にまとめる


◆ この活動のメリット

  1. 安心感がある
     話す前に内容を考えられるので、焦らずに発話できる。

  2. 発話量が増える
     準備があることで沈黙が減り、会話が続く。

  3. 書く力と話す力を同時に伸ばせる
     記述と口頭練習を組み合わせることで、定着度が高まる。


◆ 質問カードテーマ例(初級~中級)

  • 自己紹介(名前・出身・趣味)

  • 好きな食べ物・飲み物

  • 学校や仕事について

  • 旅行の思い出

  • 子どものころの話

  • 将来やってみたいこと

  • 最近読んだ本・見た映画


◆ まとめ

「書いてから話す」質問カード活動は、会話が苦手な学習者も参加しやすく、クラス全体の発話を活性化できる便利な方法です。

授業に取り入れるときは、

  • テーマは身近で具体的なものにする

  • 時間配分を明確にする

  • 目的に合わせてカード内容を変える
    この3つを意識すると効果的です。


この質問カード集を使えば、会話練習がもっと楽しく、もっと安心できるものになります。
授業でぜひ試してみてください!