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こんな人に向いてる?日本語教師の向き・不向き 〜「日本語が話せれば教えられる」は本当?〜

2025.08.05

「日本語がネイティブだから、日本語教師に向いているかも?」
「話せるんだから、教えるのもきっと簡単!」

...実は、これはよくある誤解です。

今回は、日本語教師に向いている人の特徴や、実際に必要なスキル・マインドセットについてお話しします。


■ よくある誤解:「話せる=教えられる」?

日本語を母語として話す人でも、文法や言葉の仕組みを"教える"となると、別の力が求められます。

たとえば、「なぜ"行きます"は"行く"じゃないの?」「"が"と"は"の違いって何?」と聞かれたとき、パッと答えられるでしょうか?

普段は無意識に使っている日本語も、「教える」には知識の整理・説明力・相手への配慮が必要です。


■ 日本語教師に向いている人の特徴

✓ 人の成長を喜べる人

教える仕事の一番の魅力は、学習者が「できた!」と感じる瞬間に立ち会えること。
小さな成長を一緒に喜べる人は、日本語教師にぴったりです。

✓ 相手の立場で考えられる人

日本語のルールを知らない立場に立ち、「どこが難しいのか」「どう伝えればわかるか」を考えられる視点はとても重要です。

✓ コミュニケーションが好きな人

文法の知識だけでなく、「伝える」「伝わる」ことそのものに関心がある人は、授業を通じてたくさんの喜びを感じられます。

✓ 学び続ける意欲がある人

言語、文化、指導法...日本語教育の世界はとても奥深いです。
新しいことに興味を持ち、常にアップデートしていける人は、現場でも頼られる存在になります。


■ 実際に必要なスキル&マインドセット

 分類 必要なスキル・姿勢
 教育知識  文法・語彙・音声・教授法など、日本語を「教える」知識
 コミュニケーション力  言葉だけでなく、表情やジェスチャーも含めて伝える力
 論理的思考  「なぜそうなるか」を順序立てて説明する力
 柔軟性と共感力  文化・価値観の違いを受け入れ、尊重する姿勢
 振り返り力  授業の後に「何がよかったか・改善点は何か」を考える習慣

■ 向いていないかも...でも大丈夫!

「私、文法とか苦手だから無理かも...」と思った方も大丈夫!
日本語教師養成講座では、「教えるための知識と技術」を一からしっかり学べます。

「やってみたい」という気持ちがあれば、向き・不向きは後から変わっていくことも多いのです。


■ 最後に

日本語教師は、単に知識を伝えるだけでなく、人と人をつなぐ仕事でもあります。
学習者の人生や夢に寄り添う機会もたくさんあります。

あなたも、「日本語を教える」ことを通して、新しい世界を体験してみませんか?